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大先生の嘆き ページ14


 僕の名前はレイラー・ウツ。悪魔学校(バビルス)一の色男(プレイボーイ)だ。

 僕にかかればどんな女悪魔も一瞬でメロメロさ!


 ……と自信満々に思っていたウツだが、先程この男、ナンパした女達に「階位(ランク)1(アレフ)」の男はノーセンキュー」と言われてフラれたばかりである。

 しかしそんなことでへこたれる彼ではなく、48人もの彼女がいることを強みに慰めてもらおうとス魔ホを開くと……

「ウツくんもっと上の階位(ランク)取れるって言ったじゃんウソつき!」
「「1(アレフ)」のくせに48股はないわ〜」
「他に好きな人ができたの♡階位(ランク)3(ギメル)」の♡」
「バイバイ「1(アレフ)」くん」
『おかけになった電話番号は現在使われて…』

 などと散々な言われようである。オマケに一部の彼女には電話も繋がらないときた。どうやら階位(ランク)1(アレフ)」の男がモテないのは本当のようで、ウツはこれ以上にない屈辱を受けていた。そして、近くを歩いていたシャオロンとリズが他の悪魔たちにチヤホヤされているのを見て………。

「シャオロンくん飛行試験一位だったんだってー?」
「いきなり「2(ベト)」取れちゃうなんてスゴいね!」
「リズさんも飛行試験二位だし、使い魔召喚だってなんかすごいドラゴン呼び出してたし…」
「何より一年生で階位(ランク)3(ギメル)」は天才だよ!」
「写真撮ってもええんやで…?」
「あはは、ありがとね〜」

 褒めちぎられて、シャオロンは「ドャオロン」に進化した。リズも褒められて悪い気はしないようで、嬉しそうに笑ってお礼を言った。
 そんな二人の肩にポンと手が置かれた。

「ん? 何や今いいとこやのに…」
「シャオちゃん…リズちゃん…ちょっと来てもらっていいかな…? 頼みたいことがあるんだ…」

 まるでいつぞやのクトゥルフTRPGのような形相でシャオロンとリズを連れてどこかに行ってしまった。

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作者名:真夜 | 作成日時:2023年7月15日 10時

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