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そして次は、試験を二位でゴールしたリズの番である。
「次、ゾフォルト・リズ」
「…あ そっか。私2位か」
シャオロンのことですっかり忘れていたらしく、リズはそういえばそうだったと珍しくうっかりして
───やっぱ可愛いなぁこの子……
全員の心が一致した瞬間である。
そのことはさておき、
「……えっ」
不思議に思ったみんなが見たいと思った期待に応えるように
「え!?」
「す、すごい…!」
「一年で出るの珍しくない!?」
ゾフォルト・リズ。
「(寝てくれてて助かった…)」
ほっ、と安堵のため息をついて、リズは未だ気絶しているシャオロンを見つめた。安らかな表情で寝息を立てるシャオロンの近くにしゃがみ、優しく頭を撫でて「頑張ったね」と労いの言葉をこぼすのだった。
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作者名:真夜 | 作成日時:2023年7月15日 10時