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 そして次は、試験を二位でゴールしたリズの番である。

「次、ゾフォルト・リズ」
「…あ そっか。私2位か」

 シャオロンのことですっかり忘れていたらしく、リズはそういえばそうだったと珍しくうっかりして階位袋鳥(ランクふくろう)の元へ小走りで近づいた。その時の様子を擬音で表すならば、トッテッテッ……と軽快なポップが似合うだろうか。

 ───やっぱ可愛いなぁこの子……

 全員の心が一致した瞬間である。

 そのことはさておき、階位袋鳥(ランクふくろう)の胸袋に手を入れてリズが取り出した(バッヂ)は、本人でさえ驚く数字が書かれていた。

「……えっ」

 不思議に思ったみんなが見たいと思った期待に応えるように(バッヂ)を見せると、またしても驚きの声が上がる。

「え!?」
「す、すごい…!」
「一年で出るの珍しくない!?」

 ゾフォルト・リズ。階位(ランク)3(ギメル)」。まさか自分が注目の的になってしまうとは思いもしてなかったリズ。もしシャオロンが起きていたなら大発狂していただろう。

「(寝てくれてて助かった…)」

 ほっ、と安堵のため息をついて、リズは未だ気絶しているシャオロンを見つめた。安らかな表情で寝息を立てるシャオロンの近くにしゃがみ、優しく頭を撫でて「頑張ったね」と労いの言葉をこぼすのだった。

ピンクのふわふわ→←荒業すぎるやろ・続編



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作者名:真夜 | 作成日時:2023年7月15日 10時

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