最強だよ！エンダーガールちゃん！II (ページ1)

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荒業すぎるやろ・続編ページ1

「さて…全員がゴールしたな。それではこれより──各人の階位を発表する」

　ブルシェンコ先生の肩にフクロウの魔獣が乗った。
　悪魔の階位は「1(アレフ)・2(ベト)・3(ギメル)・4(ダレス)・5(ヘー)・6(ヴァウ)・7(ザイン)・8(ケト)・9(テト)・10(ヨド)」の順番にどんどん強くなっていき、ほとんどの一年生は１からのスタートらしい。

「この階位袋鳥(ランクふくろう)の胸の袋に手を入れればその者に応じた階位(ランク)の章(バッヂ)が与えられる。ではまずは…今回の試験で一位をとったトイフェル・シャオロンから───って、まだ気絶してるな…」
「じゃオレが掴ましたるわ！」
「…仕方ない頼むぞ」

　あれだけの負傷を負って最後の最後で無理やりゴールをすれば、限界を迎えて気を失うのも確か。まだ目覚めないシャオロンの腕を引っ張ってゾムが掴ませることにした。

「絶対「1(アレフ)」に決まってるやん。アイツ使い魔召喚できへんかったんやぞ!?」
「お前もじゃい!!」

　ウツとトントンが雑談する中、シャオロンの手を使って階位章を掴んだゾムは、出てきたバッヂを見てピクリと反応した。

「おっ、これは…」
「えっマジか…！」

　みんながすげぇと騒ぐのは、シャオロンの手にある階位章が「２」と書かれていたからだ。これにはウツも驚きの声を上げた。

「お？みんな注目しとるやん！やったなシャオロン!!」

　ゾムが言った言葉が聞こえていたのか分からないが、シャオロンの顔は眠っていながらもどこかご満悦の様子。