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「く〜〜〜そ〜〜〜が〜〜〜!!」
「あ〜〜〜後ちょっとで抜けたのに〜〜〜!!でもバリ楽しかったー！アスレチックおもろいっすね!!」
「寄る年波には勝てんわ。まさかここまで張り合われるとはな…」
そう言ってラッダァはゾムに手を向けた。
「言ったろ。お前にはアスレチックの才能がある。アスレチック師団に入れよゾム。お前だったらトップアスリートだって夢じゃねーぞ。どうだ？」
「──オレは…」
ラッダァにもう一度勧誘され、迷いの末にゾムは自分の意見を言おうとしたところで、シャオロンはこの場を去ろうとした。
「……行くぞチーノ。リズも行くか？」
「そうだねぇ」
「えぇ！？いいんですか2人とも！？ゾムさんアスレ師団に入っちゃいますよ！？」
「ええやん別に」
チーノがアタフタして二人にゾムがアスレチック師団に入ってしまうと言うが、シャオロンは特に否定することはなかった。
「それは俺らが口挟むことやないやろ。アイツにとって自分が一番楽しいと思える場所にいるのが幸せなんちゃうか。知らんけど」
そうやって話すシャオロンの表情は見えない。
「(シャオロン…)」
シャオロンに向けるリズの視線には、ヒトを尊重している彼に対する敬いと、反面寂しさも含まれた声色に対する心配が混じっていた。
「…だからお前らも強引な勧誘はやめ──」
「シャオロン」
「……！」
名前を呼んだのは、チーノでもリズでもない。
「ケツに爆弾ついとるで」
こんなふざけたことを言う悪魔は、今まで出会った中でも知っている中でも一人しかいない。
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作者名：真夜 | 作成日時：2023年7月24日 6時
