♢ ページ25
わけが分からず、目をパチクリとさせてとりあえずといった感じで距離が近すぎるシャオロンを引き離した。
「え〜っと。みんなが三位目指してるのはよく分かったけど……一位じゃなくていいの？景品」
「フッ、よくぞ聞いてくれた」
「うわノリうざ」
「ﾁｭﾒﾀｲ…」
どうして三位なのか、その疑問に答えようとしてくれたのはウツだったが、「なんかウザイ」という理由で一刀両断して、キメ顔からしょぼん顔に変わったことすら気に留めないまま荷物を棚の上に置いた。
「で、結局何で三位？」
「それがな、景品に関係してんねん」
「景品……景品か。三位の景品って確か」
「豪華師団室やね。今のこのボロい師団室から、一気にあの煌びやかな師団室へ変わったのを想像してみ」
「う〜ん…」
改めて理由を聞いてみると、シャオロンとトントン曰く景品がとても魅力的だったとか。三位の景品である豪華師団室に自分がいることを想像して、リズは心の中で確かに…と三位を目指したくなる気持ちを知った。そして同時に、こういった疑問が浮び上がる。
「一位はともかく、三位って狙って取れるもんなのか…」
「それやねん。つまり俺らが今から議論することは───」
───如何にして師団披露で三位を目指せる出し物を考えるかや！！
てなわけでやってきた我々師団の「我々会議」。話し合いのテーマは「師団披露の出し物」。みんなで頑張って三位を目指せる出し物を考えることだ。
「え〜それでは！ 本年度第一回目の我々議会を開始致します！進行は私司会のシャオロンと！」
「書記長のトントンです」
「この二名で行います。よろしくお願いしま───…って何で俺らやねん!? 二年の仕事やろ普通!?」
「適材適所ですよ」
「シャオさんのかっこいい声をいっぱい聴きたいからですよ」
進行は一年に任せて自分らはちゃっかり席側にいる二年生二人。チーノなんてシャオロンを持ち上げるセリフを吐いているが、要は仕事を押し付けて楽したいだけである。
「それじゃ早速ね！議題の方に移っていきましょう!!」
それでも真に受けて調子に乗るのが
．
今日の運勢アイテム
ショッピの寝袋
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真夜 | 作成日時：2023年7月24日 6時
