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「……あー…シャオロン…お前……どっからツッコんだらええねん……」
アイマスクをつけて尻尾をジグザグの形状のまま自身の身体を支え(尚尻尾はプルプル震えている)、そのまま眠るその姿はまるでどこかの問題児クラスの約二名に酷似している──というか
「まんま二人ね……」
シャックス・リードとアガレス・ピケロを足して二で割るとこうなるのかと変な方向に関心を向けるリズは置いといて、あまりの変わりようにゾムがツッコミに困っていた。
「なんやゾム最近元気ないな？悩みがあるなら相談に乗るぜ…！」
「いや悩みのタネお前やねん。一体何に影響受けてん…」
「こらシャオロン!! 学校は居眠りするところじゃないでござるぞ」
別方向から聞こえてきたウツの声に振り向いた瞬間、リズは吹き出してゾムは更に衝撃を受けた。
「ぶふっ……」
「……!?!?!!?」
それはもう腹を抱えて声を荒らげてしまいたいくらいにはツボを刺激された。髪型はカルエゴ、口調はガープ・ゴエモン＋カルエゴというカオスを極めている。なんだよ「ござるぞ」て。
「いやお前剣士の家系でもなんでもないやろどっから持ってきたんやそれ…」
「粛に。拙者由緒正しき剣客の末裔でござるぞ…」
「アカン重症やコレ」
いきなりキャラ変する二人にどうしたんだコイツらと頭を悩ませるゾムをフード越しに撫でて、リズは原因と思われる説をひとつ挙げた。
「ヒトの在り方に影響を受けるのはよくある事だけど……あの二人は流されまくってるな」
そう───彼らが陥ったのは承認欲求の強いこの年頃の悪魔たちにありがちなミス。それは───安直に他人のファッションに影響を受け、自分を見失うこと───。
人目を惹きたい彼らのファッション欲は止まることを知らず、ゾムと(止める気のない)リズですら制止不能なほどの暴走を重ねていった。
今日の運勢アイテム
ショッピの寝袋
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作者名：真夜 | 作成日時：2023年7月24日 6時
