問題児ファッション ページ19
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ある日のこと。今日も今日とて授業に励んでいる生徒たち。1年Ｄ組の生徒達も、ブルシェンコ先生の指導下、きっちり授業に臨んでいる。
しかし、その中で二人だけ、授業に集中できない悪魔がいた───。
「………」
「あー……シャオロンあのさぁ……さっきからカチカチうるさいねんけど」
「え？なにが？」
「いや何がじゃなくて」
リズに目でうるさいから何とかしてくれと訴えられ、ゾムは何とかしてそれに応えようとシャオロンにそう言ったのだが、本人は全くの自覚なし。むしろわざと音立ててるまである。
「てかお前その指輪何？つけてたっけそんなの？」
ふとゾムが目をつけたのは、シャオロンの指にこれでもかと主張するようについている指輪。しかも律儀に五本指全部に。
「ああコレ？…いや〜〜〜？前からつけとったで？たま〜に」
「え……そうだっけ……？」
記憶を振り返ってもシャオロンがその指輪をつけていた事なんてない。しかも口調やら声のトーンが妙にわざとらしい。微妙な表情を浮かべて困惑するゾムに、背後からまた別の声がした。
「おいお前ら。授業中やぞ…私語は慎め。粛にな」
その声はウツのものに違いないのだが、その口調とその姿…というか髪型はどう見ても……控えめに言っても……
「……カルエゴ先生もどき…」
「…あ〜〜〜、大先生……髪型変えた？今日なんかすごい既視感のあるヘアスタイルやねんけど……」
「あ？身だしなみを整えるのは常識やろ。ゾムももっと気ぃ使った方がええで」
「その整え方を履き違えてますけど」
「はあ…」
呆れる二人は流行りなんかな…とか軽い気持ちでこの時はそう思っていた。
だがそれは大きな間違いだった。明日には元に戻っているだろうというゾムとリズの予想に反し、シャオロンとウツの暴走は続く。
互いのイメチェンに触発されたシャオロンとウツは、よりイケてるファッションを求め───独自に研究を重ね始めたのである──！
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今日の運勢アイテム
ショッピの寝袋
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作者名：真夜 | 作成日時：2023年7月24日 6時
