♢ ページ18
．
「あーー楽しかった」
「…シャオさん！？みんな！？」
「あ？なんやお前らいたんか」
シャオロン達が師団見学から帰ってきたようだ。みんな満足そうな表情の中、ウツだけは泣いていた。ゾムに汚いとか言われている。可哀想に。
「え…！？あれ！？他の師団は！？」
「ん？見学？面白かったよ。みんながイルマに夢中になるまではな…」
「聞いてや〜！僕悪い女に騙されてもうてん…！」
「アスレ師団に見つかったから逃げてきた…」
「もうお腹いっぱい」
「やってたゲーム全クリしちゃった」
どうやらみんな、見学やら体験やらしてきただけであって、入団するまではいかなかったそうだ。
「まぁこうして他の師団もいろいろ回ってみたけど…俺らやっぱりアレだな。我々師団がなんだかんだ一番落ち着くな」
一年生たちが全員戻ってきた。その事実に、二年生二人は悪い顔してニヤ…と笑った。
「ハッ…今年の一年ホンマにチョロいな」
「自分たちが奴◽︎隷だとも気づかずノコノコ戻ってきて───!!」
そして、次の瞬間には……
「ホントにっ…ホントによﾞがっだあ゙あ゙あ゙〜〜!!」
「何泣いとんねん気持ち悪っ!!」
号泣してシャオロンに抱きつこうとした(チーノが)。ショッピも目元を抑えているあたり、チーノほどでは無いにしろ泣きそうになっているのだろう。
「
「このメンバーがいれば無敵な気がしてきましたよ！この調子で頑張って勢力拡大を謀り、公認師団を目指しましょうね!!」
オー！なんて一緒に手を挙げたが、チーノから出た「公認」という単語に引っ掛かりを覚えた。
───え！？我々師団って非公認だったの！？
よーく考えればこんな怪しげな集団公認なわけがない。ショッピとチーノも「え？今更？」と言っている。
こうして少しだけ結束が強まった我々師団一同。
ただ───
「(俺も生徒会からチラシもらいたかったなー…)」
イルマが生徒会からチラシをもらっている瞬間を見てしまい、ショックを受けたらしい。
やっぱりまだまだ諦めきれないシャオロンなのであった。
．
今日の運勢アイテム
ショッピの寝袋
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真夜 | 作成日時：2023年7月24日 6時
