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「……あれ？」
ショッピがトントンに電話をかけてすぐ、チーノが何かを発見した。
かなりの人数に勧誘されているトントンと、何故か一緒にいるリズ。彼女も中々に多数の師団から勧誘されていた。
「キミあのデカい黒いドラゴン召喚してた子だよね！？」
「近くで見るとすっごい可愛い!!」
「うちの師団興味無い！？すっごく楽しいよ！！」
「あの、連絡先教えてください！！」
忘れちゃいけないのがリズも相当優秀な悪魔で、階位の差はあれどあのアスモデウスに引けを取らない実力を隠し持つ、正に注目の的といってもいい存在なのだ。
今もこうして沢山の師団から勧誘が押し寄せ、彼女を引き込まんと必死になっている。最後の奴は師団関係ないがな。
「えーっと、魔術開発師団に食物師団…魔獣師団に……ん！
「ホント！？ぜひ来て！！！」
もしもの時に頼りにしようと、最後の砦にしていたショッピとチーノは、呆気なく彼女が遊戯師団に釣られてしまった事実にポカーンと放心状態になった。
「えっ？シャオロンたちみんな師団見学行ってんの？なんでオレを誘わないんやーーーー!!」
そしてその近くで誘われなかったことにキレるゾム。ショッピ達に目もくれず、自分も見学すると意気込んでダッシュで去っていった。これで我々師団に所属している1年生のメンバー全員が他の師団の元へ行ってしまい、ショックで思わずチーノは両膝を地面についた。
「……そうだった…あいつらみんな1年生やった…普通に争奪される側なんだ…」
「まして今は師団見学解禁でプチお祭り状態…楽しいこと好きな悪魔たちが釣られないハズがない…！」
「マズいぞ…油断してた…まさか、まさかの……!!」
我々師団、崩壊の危機───！？
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今日の運勢アイテム
ショッピの寝袋
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作者名：真夜 | 作成日時：2023年7月24日 6時
