最強だよ！エンダーガールちゃん！Ⅲ (ページ13)

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　早速勧誘されているシャオロンを見て、チーノは焦って声をかけにいこうとするが、そこをショッピが止める。

「待て落ち着けってチーノ。シャオさんなら心配いらんよあの人ああ見えて義理堅い悪魔やんか。それに──駆け抜けてきたこの数十日。俺たちとシャオさんの間には確かな絆が…ポッと出師団なんかになびくわけ───…」

　果たしてそうだろうか。勧誘を受けている今のシャオロンの表情はどう見てもニッコニコで嬉しそうだが。
　ショッピが「あっ、まんざらでもなさそう」と思うのも納得の表情だった。

「ヤバイヤバイヤバイ！シャオさんせっかくうちに定着し始めてたのに…!!」
「ち、チーノ!!」
「今度は何！？」
「大先生がサキュバス師団に吸い込まれとる!!」
「ワーーーーッ!!……いやでも待てよショッピ。サキュバス師団には女子しか入れんからウツ兄が勧誘されることは……ん？」

　安心したのも束の間。ウツが今度目をつけたのは、ロングヘアが似合う可愛らしい女の子。バインダーを受け取り、その子の仕草に注目している。
　如何にもお淑やかといった言葉が似合う彼女を見て、古風な女好きのウツがデレデレにならないわけがなく……

「大先生ーーーッ!!」
「どどどうしよう！これもう俺ら勧誘しとる場合やないぞ!?」
「そ、そうや…！困った時はトントンさんを召喚!!あの人なら二人の手綱を握ってくれるはず…！」