平凡かもしれない日常 ページ2
この塔には変わった人がたくさんいます。
まぁ、私がジェムを使って召喚してきたんですが。
彼らは皆、オルディア大陸という地――二十世紀初頭のヨーロッパや東アジアにも似た世界の人なので、たぶん向こうも私が変わった人に見えていると思います。
この塔で私のすることとは。
「さて、今日も歴史の観測を始めましょうか」
私はゆっくりと歴史書の表紙を開きました。
すると、周囲が光に包まれて……
目の前に現れるのはうっそうとした森。
そして襲い来る獣たち。
「皆さん、やっておしまいなさい」
「行きます!」
「まあ……やってみるよ」
「俺の力を見せてやる!」
「HAHA!やってやるぜ!」
「良いデータが採れそうだ」
歴史書の中で獣や兵士をボコりながら、色々な人々の生き様を観察する。
正直、どういうことなのかよく分かりませんでしたがもう慣れました。
「オラァ!」
「遠慮は無用のようだね」
「おー、皆さん強いですね」
私はまぁ、非戦闘要員といいますか、指揮官とでもいいましょうか。
適宜指示を出すのが役目です。
「……これで終わりだ!」
と、そうこうしている間に戦闘は終わったようです。
「お疲れ様です。では、虹の進化石があと十個手に入るまで、周回がんばりましょう」
「あ、あの……毎回思うのですが、何故こうも連戦させるのですか?」
「APを使い切るまでは戦って貰います。たとえ女王でも」
「そ、そんな……」
これが観測者のお仕事です。
やってみませんか?
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作者名:キューブ | 作者ホームページ:
作成日時:2018年12月15日 11時