城田真昼に拾われたマギ【マギ×サーヴァンプ】 (ページ40)

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＊

あ「ん...」

暖かい光を感じて目を開ける

家だ。ソファの上だ。朝だ。

あ「...はぁ！？」

飛び起きて時計を見る

7時半...

あ「ぁぁぁやばいやばい」

昨日...ベルキア...蹴りかまして、真昼とクロが鎖で繋がっていて...

そのまま路上で寝たはずだ

そっと真昼の部屋を覗いてみる

熟睡しているようで、クロも猫の状態で丸くなっている

起こそうかとも思ったが、昨日血がかかってしまったことを思い出す

今まで平和に生きてきて、血飛沫なんて、見たのは初めてだろうな...

学校があるのはわかっていたが、休んでいてほしいという思いで起こすのはやめた

朝ごはんを2人分作り置きし、家を出た

＊

翌日。

何やら憂鬱そうな表情の真昼を、仕事から帰ってひと撫でしたのは昨日である。

今日は真昼が朝ごはんを作ったのだが

あ「クロ！そんなにダラダラしない！」

クロ「えー...オレ怠惰の吸血鬼だし...」

あ「度がすぎる！あーんってやるよ？あーんって」

クロ「...えー」

掃除機をかけながら、クロに構う彼女

Aも真昼も掃除やら食器洗いやらあるからと、クロを急かすのだ

あ「学校にもついて行かなきゃいけないでしょ？」

クロ「めんどくせー...」

裁縫道具を忘れかけた真昼とクロを送り出し、食器の片付けに入る

皿を拭いている途中でスマホが鳴った。店長からだ。

あ「もしもし」

店長『あーよかった出てくれた！ホント朝にごめん！突然ごめん！』

あ「ふふ...いえいえ。どうしましたか？」

店長『実は急用ができて、今日は店お休みにしなくちゃいけなくて...』

あ「そうでしたか...わかりました」

店長『ほんとごめん！！』

あ「いーえ。それよりも、用事のほうは大丈夫ですか？」

店長『あー、これから飛行機』

あ「遠くまでなんですね...！お気をつけて」

店長『うんうんありがとう！有給扱いだからね！それじゃ！』

あ「えぇぇ...わざわざありがとうございます...では」

そうして、電話が切れた

今日は一日暇かぁ

すると、またしても電話がきた

あ「もしもし」

御国『やっほーAちゃん。朝にごめんね？時間ある？』

あ「はい。今日は丁度仕事が休みです」

ついさっきだけど...

御国『よかった！報告したいことがあるから、俺の店においで！待ってるよ～』

あ「？はーい。わかりました」

...もしかして薬が開発されたのだろうか

そんな期待を抱いて、出かける準備をした