城田真昼に拾われたマギ【マギ×サーヴァンプ】 (ページ25)

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＃24 ページ25

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あ「あーあ...」

せっかく思い出に浸りに公園まで行こうとしてるのに...

...誰かが後をつけている

歩き方は、私の知っている人のものじゃない...

誰だろ...

男性、背は標準より少し高め。あと、精神状態は普通じゃないかも。気持ちが早っているような...そんな足音。

ただの愚図か、否か。

足音で推測できることを大方リストアップ。

とりあえずは公園に着いちゃったけど、なんか人が二人増えた。私を含め、合計で四人。夜中の公園にいる。

なんなんだ、全くもう...

あ「ねえ」

ここはビシッと。

あ「さっきから私のことつけちゃってさぁ、なんか用事でもあるのかな」

「あっは～気付いてたんだ～」

...呼吸荒いよ...なんか様子がおかしい男が近付いてくる

「喉が渇いてさ～。血、くれない～？君の血はいい臭いがするからね～、美味しそうだよ～」

あ「は？」

血？

今血って言った？

あ「血に美味しいもいい臭いもなにもないでしょ。洗っても洗ってもとれない、独特の臭い。自分の行いを示すもの。だたそれだけ」

「...なに言ってるかわかんないけど、とりあえず、飲ませて...ね！」

その言葉と同時に飛びかかってきた。

大きく開けている口に見えるものは、私の首に向かっていて...

あ「っ！？」

「あっれ～、よけちゃうんだ～。並みの運動神経じゃないんだね～」

あ「あんた、ナニ...」

「え～？そりゃぁ」

“吸血鬼”

そう言って、笑みを浮かべる口元には、さっきも見えた...

鈍く光る、牙

ここで初めて、この世界も普通じゃないことを知った

「ちゃんと止まっててね～。じゃないと飲めないからさ～」

あ「...ふ～ん。んじゃ、来れば？」

すると、また飛びかかってきた

引き付けて、引き付けて...

あ「よっと」

「ガハッ！？」

回し蹴り、クリーンヒット←

「っ...かはっ...」

あ「骨、折れた？」

「なんて...強さ...」

いやはや、地面にめり込んでしまっている男が言う

あ「ごめんね～？か弱い女じゃなくて。私ガッツリ軍人やってたから」

叩き付けられた衝撃で、左肩は確実に脱臼か骨折をした。

顔の骨も、ヒビが入ったくらいで済まないかも。砕けてっかな。

まあ、人間じゃないし...そこらへん考慮しなかったんだけど...

別にいいよね？

あ「んで...そこのお二人さんは？仲間？」

近くの茂みに向かって声をかける