王立シエル魔法学院の日常【リレー小説】 (ページ26)

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日常「入れ替わり？」ページ26

はぁ。

…仕方ないな。今回だけだぞ。

___”すいません、ちょっとリック…リッカーと揉めてて…“

少し声色を高くして、先生との会話を再開する。

元々僕とルファの声質は似ていて、
正直そんなに区別はつかないだろう。

___それで、要件というのは？

___”はい。実はリッカーが熱を出してしまって…
リッカー・セレグロートの欠席を
お伝えしに連絡をしました。“

___わかりました。では、ルフィラさんも
なるべく早く来てくださいね。

___はい。

リッカー「…終わったよ。」

今まで黙っていたルファに報告をする。

ルフィラ「ん…私の代わり、行ってくれる？」

リッカー「今回だけ、な。その代わりちゃんと熱直しといて。」

既に遅刻が決定したような口ぶりだったが、仕方ない。

こうなったらなるべく早く行かないとだ。

サッとタオルを取ってきて濡らし、ルフィラに渡した。

…制服、目の色。髪の長さ。

色々違い過ぎる気がするが、二つはどうにかなる。

その内の一つも正直全く乗り気ではないけど…。

目を傷つけないようカラコンをして、…制服を着て。

髪は言い訳をすれば良い…かな？

先にしておいた荷物(ルフィラのもの)を手にとり、

学園を目指した。

登校中にいろいろな思考が浮かび上がってきた。

それにしても、同じクラスで助かった。
あとはあのハイテンションな話し方を
どう真似するかだけど…うん、大丈夫！
これ以上悩んでいても仕方がない。
吹っ切れて走っていった。

クラスについた。勢いよくドアを開けて、
二時限目の教室内に入っていった。

ロスト「あ、ルフィラさん！遅かったですね！
…あれ？その髪…」

リッカー「ぁっ、おはよう！！
えっとね、これは…

…イメチェンだよ！イメチェン！

いきなり授業中に入ってきちゃったし、
私も早く用意しなきゃだからまたね！」

ロスト「？はい！それでは！」

…あっぶな！！！！いや、殆どバレて……ないよな？

真似はそんなに得意ではないが、やれと言われたら

一般的な技量ではできる。……できてる？

とりあえず用意をしないと！
ラッキーなことに今日は魔法を使う
場面は少ない。調子が悪いとかなんとか
言って見学することができれば、
あとはなにも怖くない。今の一番の
課題は、ルファの友達とどう話すか、だ。

ロスト(なんか…今日のルフィラさん
リッカーさんに似てた？
髪短くしてたし、ちょっと声低いし…)

次の方、お願いします！補修内容など細かいところはお任せします…！