―第１２６話― 【胸騒ぎ】 ページ3
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校内から外に出て、闇に覆われた空を見た。
真っ黒な雲から降ってくるのは白く冷たい神秘的な結晶の塊、雪。
黒と白、対照的な光景だが、対照的だからこそそこに感動…
している暇はなかった。
「はぁ…」と吐く溜め息が白い息になって現る。
と、真正面を見ていると正門から真っ直ぐこちらに向かってくる蒼い傘を差した見知りの男子…"彼"が私の目の前に来て止まった。
「永久。」
「…あら、来ちゃったの？」
「おっせーんだもん。 心配して来た」
「アハハ、相変わらず過保護だね」
「うるせぇ」
色白の彼の頬が真っ赤に染まる。
可愛いなぁ…と私は思いながら、話しを進める。
「で、場所はあらかた分かった？」
「…東にある小さな病院」
「東？ あー、ヤブ医者いるところじゃない」
「行ったのかよ？」
「いんや？ そういう話しを聞いただけ。」
「ふーん…」
「…信じてないわね？」
少し世間話…とは言えない怪しい会話をしていると、私の耳に不吉な《音》が伝わってきた。
ぐにゃり、となにかが歪む《音》
ピキッ、となにかが壊れた…世界が一瞬にして終わる《音》
それぞれ特徴的な《音》だったが、同じヒトから伝わる《音》で背筋が凍るような感覚に襲われた。
一気に感じた《音》の数々に少し顔を歪めて手で頭を抑えた。
「…なんか聞こえたか？」
私を知る彼は心配そうな口調で私の顔を覗き込むように右隣りに来てくれた。
「大丈夫」と苦笑いで答え、頭の痛さが消えたのを感じた瞬間、私は変な重圧感に上を見上げた。
彼も変な重圧感に襲われたのか、私と同じように上を見上げていた。
…私たちが感じたのは、"殺気"や"憎しみ"、"復讐"といった《負》の数々。
私は真っ黒な雲を睨んで、こんなコトを言った。
「…《負》が羽化し始めた」
その言葉に彼は「そうだな…」と目を伏せる。
…《負》が羽化し始めたと言うことは、もしかしたら……
…でも
「…虱潰(しらみつぶ)し、行きますか？」
「《魔女の使い》狩りか？」
「うん。 アンタの"銃の腕前"期待してるよ」
「永久もカード捌き、期待するぜ」
「そりゃどーも(笑)」
私たちは、少しの可能性を信じることにした。
だって、私たちだけじゃないもの。
大野たちが、まだいるから―――
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あみ - まどマギに似てますね！悪コメじゃないですよー！応援してます(・ω・)ノ (2015年3月28日 17時) (
レス) id: 6adf26744f (このIDを非表示/違反報告)
永月(プロフ) - ユズルンさん» コメントありがとうございます！(*´ω｀*) いやー、思いの外長くなってしまいましてね…楽しんで読んでいただけたなら嬉しいです！ はい、コメントお待ちしております♪(/ω＼*) (2013年4月4日 19時) (レス) id: e8686f61a6 (このIDを非表示/違反報告)
永月(プロフ) - しぃさん» 休んじゃった☆← 追試だーい←← 焦らないとスイッチが入らない？！ スリル満点な人生ですねｗｗｗ← でも私、パカパカ携帯使ってますよ、小説を書くのにｗｗ 私も波のれません…埋もれています(・_・)← (2013年3月1日 18時) (レス) id: e8686f61a6 (このIDを非表示/違反報告)
永月(プロフ) - しぃさん» 返信遅れましたっっ(゜゜;) あと二日で期末テスト終わります…長かった← 5日からですか！ それは…今から勉強しても間に合いそうですね…私、全て一夜漬けでござります←← 大丈夫ですよ！ 全然邪魔になってません！(*^^*) あ、まだパカパカ携帯な感じですか？←ぇ (2013年2月27日 17時) (レス) id: e8686f61a6 (このIDを非表示/違反報告)
永月(プロフ) - しぃさん» ちょうど私、3月1日で期末テスト終わりなのでｗ 私は7月6日だすー(*^^*) 誕生日プレゼントが何が良いか考える今日この頃← そうですねーｗｗｗ 苗木くん＝一条くんですから…クールとツンデレが混ざって良い具合に←← 紫苑くんは心も外見もイケメンですからね← (2013年2月23日 17時) (レス) id: e8686f61a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永月 | 作成日時：2013年1月20日 21時
