嘘28 ページ29
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少し季節外れだけど、美しく咲き誇るハナミズキ―
私と、司の大好きな場所―
｢綺麗だね｣
不二先輩が、上を向いてそう言った。
私服の彼は、何だか色っぽく見えた。
｢ここは、秘密の場所なんですよ。
私と司の幼心から出来上がった約束の場所です｣
そっと、木の幹に触れてみる。
触れて思い出すのは、司の言葉―
"もし好きな人が出来たら、ここで告白しよう"
司、私は好きな人を見つけたよ。
貴方がここにいたら、どんな反応するのかな―
｢好きです｣
不二先輩を見つめ、真っ直ぐな言葉で気持ちを伝えた。
彼の瞳が微かに揺れた。
｢私の愛を受け止めて下さい｣
今まで、こんなに緊張したことがあっただろうか。
こんなに心臓が煩くなるなんて知らなかった。
彼から目を反らす。
これ以上は、見ていられない。
｢好きだよ｣
彼の声が聞こえた。
優しくて、綺麗で、安心できる声だった。
｢ようやく届いたんだね、僕の想いが｣
大きくて温かい手が私の頬を包み込んだ。
私はそっと、彼の両手に自分の両手を重ねた。
｢待っていてくれてありがとうございます｣
私の言葉に、彼は柔らかな笑みを浮かべ、そのまま唇を重ねてきた。
私は目を閉じて、それを受け入れた。
思えば私のファーストキスはこの人だった―
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エル(プロフ) - Jokerさん» ありがとうございます！そう言ってもらえるととても嬉しいです( ´∀｀)更新頑張ります！ (2016年12月6日 22時) (
レス) id: 4de2819dbd (このIDを非表示/違反報告)
Joker(プロフ) - 面白いです、頑張ってください！ (2016年12月6日 17時) (レス) id: c017e395ea (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - soraさん» ありがとうございます！頑張ります(*≧∀≦*) (2016年11月22日 12時) (レス) id: 4de2819dbd (このIDを非表示/違反報告)
sora - 続きが気になります！頑張ってください！ (2016年11月19日 10時) (レス) id: 7628f733c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エル | 作成日時：2016年11月17日 19時
