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嘘24 ページ25

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「…それは嫌み?」




眉間に皺を寄せた私にお構い無く、従兄は喋り続けた。




「Aは黙ってれば只の美人だからね。男なんていくらでも寄ってくるだろ。でも大抵、そんな奴等はお前の中身まで見てないよ」





図星だった。
確かに、告白なんて今まで何回も受けてきた。





「ただ食われるだけなんて、お前も嫌だろう?」





当たり前だ。
外見だけ気に入られても、嬉しくなんかない。





「…兄さんって、そんなこと言う人だっけ?」





彼の言葉で、心が揺らいでいることに気付かれたくなくて、私は敢えてずれたことを口にした。





「男なんてそんなものだよ」





従兄はふっと微笑んだ。
きっと彼は、私の心中なんてお見通しだろう。





「従兄としては、お前がちゃんとした人と付き合ってくれさえすればそれで良いんだけどね」





そっと頭の上に置かれた手は、優しくて温かかった。





「Aは、自分が思ってるよりも良い子だよ。もし、自分に自信がないって理由でその人を遠ざけてるなら、それは愚かなことだよ」





やっぱりこの人は恐ろしい。
心の奥にしまいこんでいた感情まで、簡単に見つけてしまうのだから―





でも…






「恋愛感情じゃない。それは本当よ」





分からないの、恋って感情が―




分からないから、違うと思ってしまうのよ―





「…その内分かるよ」





そう言った従兄は、全然知らない人の様に見えた。





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エル(プロフ) - Jokerさん» ありがとうございます!そう言ってもらえるととても嬉しいです( ´∀`)更新頑張ります! (2016年12月6日 22時) (レス) id: 4de2819dbd (このIDを非表示/違反報告)
Joker(プロフ) - 面白いです、頑張ってください! (2016年12月6日 17時) (レス) id: c017e395ea (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - soraさん» ありがとうございます!頑張ります(*≧∀≦*) (2016年11月22日 12時) (レス) id: 4de2819dbd (このIDを非表示/違反報告)
sora - 続きが気になります!頑張ってください! (2016年11月19日 10時) (レス) id: 7628f733c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エル | 作成日時:2016年11月17日 19時

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