嘘17 ページ18
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司の葬式はその事故から二日後に行われた。
あまりにも悲惨な事故だったため、彼の姿を見ることは出来なかった。
―本当に逝ってしまうのね
彼の写真を見ながら、心に大きな穴が空いていくのを感じていた。
｢…司｣
私の隣で、母親が涙を流していた。
｢…可愛そうに。まだ若かったのに｣
母の声を聞きながら、またもや私の心の穴が深まっていくのが分かった。
―司、貴方の代わりに生きるよ
貴方が救ってくれた命を、貴方と共に生きる―
今日から私は桐谷司だ。
私の中に司を宿して、永遠に忘れない。
、
私は元々、冷ややかな人間だった。
思ったことは直ぐに口にしてしまう性格で、昔から男友達と口喧嘩が絶えなかった。
一方司は、相手の気持ちをよく考える人間だった。
それ故に、彼は誰からも好かれていた。
"双子なのに、お前は性格悪いな！"
よく、こんなこと言われたっけな―
だから…
"Aって性格いいよね！"
中学に入って、よくこんなことを言われるようになったのは、私の演技が成功した証拠だろう。
両親はもともと私に無関心だったので、私の変化には気づいていなかった。
ただ、従兄だけは顔をしかめていた。
"そんなことしても意味無いよ。司は、君がそんな風になるのを望んでなんかない"
そう言われる度に、笑って誤魔化してきた。
"司もAを愛していたんだから"
その言葉も嘘に思えるほど、私は嘘に染まっていたのだ―
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エル(プロフ) - Jokerさん» ありがとうございます！そう言ってもらえるととても嬉しいです( ´∀｀)更新頑張ります！ (2016年12月6日 22時) (
レス) id: 4de2819dbd (このIDを非表示/違反報告)
Joker(プロフ) - 面白いです、頑張ってください！ (2016年12月6日 17時) (レス) id: c017e395ea (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - soraさん» ありがとうございます！頑張ります(*≧∀≦*) (2016年11月22日 12時) (レス) id: 4de2819dbd (このIDを非表示/違反報告)
sora - 続きが気になります！頑張ってください！ (2016年11月19日 10時) (レス) id: 7628f733c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エル | 作成日時：2016年11月17日 19時
