今日も私は嘘をつく

嘘１ ページ2

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この世は嘘だらけだ。



全ては幻で、突然消えてしまうのだ



永遠なんてあり得ない




愛が永遠とでも言うのなら、何故＿＿＿は消えたのだ？





愛されていたじゃないか





私が嫉妬に苛まれる程、皆から愛されていたじゃないか






｢私は＿＿＿が羨ましい｣





そう言った私に、貴方は首を傾げていた




｢俺はお前の方が羨ましいよ｣





どうして、と尋ねた私に、貴方は笑って答えた





｢お前は優しいからさ｣





｢優しくないよ｣





｢優しいさ。俺がお前の立場だったら、俺はきっとお前を憎んでるから｣




―私も、貴方を憎んでるよ




いや、妬んでる




何でも出来てしまう貴方がいると、私はどうしても劣って見えるから






そんなこと、言えるわけがなかった。




私は確かに妬んでいた




でもそれと同時に、愛してもいたから





彼も私を愛していた





私たちは、お互いに支え会っていたの





そうすることによって、私は周りからの愛情を譲り受けていたんだ






でも、本当はそんなことどうでも良かった





ただ私は、愛する＿＿＿と一緒に生きたかっただけなんだ





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