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DAY13
昨日の夜、合宿2次審査の内容が発表された。2チームに分かれての通称『擬似プロ審査』は、それぞれのチームが別々の曲をパフォーマンスして、どちらが優れていたかを審査される。
プロのトラックメイカーが、プロに提供する用として作成した曲を、世界的なコレオグラファーが振り付けし、私たちの審査で使用する。
そんな、いちオーディションとしてこれ以上ない贅沢な環境を突然突きつけられて、私達は一様に高揚した気持ちと 今までで最大のプレッシャーが入り混じった状況になった。
そんな話が行われた翌日、今日。
朝早く起きて脚の状態を確認した私は、いそいそと練習着へと着替えていた。
「……………ランニング？」
「、おはよ。ごめん、起こしちゃった」
「ううん。ニコも起きようと思ってた……」
そう言ってうつ伏せで枕を抱えて寝ていたニコちゃんの尻が、ぐぐぐっと上がってくる。
しかし、その尻はすぐにペタンと布団に落ちていった。
「…………」
「……すごいなぁ、ミヅキちゃん」
「？？」
「ニコは朝が弱いので、毎日そんな元気に起きれないぃ……」
眉間に皺を寄せて弱々しい声を出すニコちゃん。
「低血圧？」と聞いたら、うん。と枕に顔を擦り付けるように頷いた。
「あのねニコちゃん。毎日人生最後の日みたいなテンションで起きるんだよ」
「えー………？」
「それが、早起きのコツ」
明日人生が終わるとして、今日一日が悔いのないものにするのなら。自分が自分として動き続けるために、残された時間を惜しまない。
「……ふふふっ、なにそれぇ」
クスクスと笑い声を漏らしたニコちゃんは、「よしっ」と気合を入れて勢いよく布団の上に立ち上がった。
「起きた！」
「おーっ」
やー！と対戦ヒーローのようなポーズを取られて、思わず拍手をする。よくやったニコちゃん！と、ただ起きただけなのに褒めてしまいたくなる。
甘やかしたくなる可愛さが、彼女にはある気がした。
「ニコもランニング行っていいですか？」
「うん。行こう」
嬉しそうに笑ったニコちゃんは、そのまま元気いっぱいにパジャマを脱ぎ散らかし始めた。
(…もしかして今日から私がニコちゃんの面倒見役？)
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rinngo(プロフ) - 読んでて茨木市が出てて、近所で驚きました。みんな口調似てるしいつも日高さんの言葉が深く刺さってきます！まじでこの小説だ好きです！ (12月1日 12時) (
レス) @page22 id: 589479bc12 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - 夢萌さん» こんにちは！いつもありがとうございます(^^) めちゃめちゃ嬉しい言葉！すっごい励みになります♡ 思いの外プライベートが忙しくなってしまって、マイペース更新ですが…ぜひこれからも楽しんでいっていただければと思います！ (2022年3月30日 0時) (レス) id: b25d4639e4 (このIDを非表示/違反報告)
夢萌(プロフ) - 更新ありがとうございます！！お気に入りにNewの文字があるだけでいつもよりわくわくとした一日になるほどにこの小説に惚れています…笑もうファンといってもいいほどにこの小説が大好きです！作者様のペースでこれからも更新頑張って頂きたいです^っ ̫ <^ (2022年3月29日 18時) (レス) @page19 id: e4933e1f9f (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - なあさん» なあさんこんにちは！楽しんでいただけて嬉しいです(^^) ちょっとずつマイペース更新になってしまっていますが汗 これからもよろしくお願いします！ (2022年3月28日 22時) (レス) id: b25d4639e4 (このIDを非表示/違反報告)
なあ(プロフ) - 思わず笑ってしまう面白い場面がちょこちょこあって、楽しんで読んでおります！みんなとてもかわいいです、素敵なお話いつもありがとうございます！ (2022年3月28日 17時) (レス) id: b86f0e9c1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2022年3月21日 17時
