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ミヤビさん一押しの、天才 黒田竜平。
3次審査の時から一味違うオーラは放っていたが、やっぱ間近でみて話してみると、年少組のわりにめちゃくちゃ身長高いし 落ち着いてるし 目つきが大人っぽいし…本当にニコちゃんやルイと一歳しか違わないの?
ほんとに中学生?
「ミヅキさん」
「ん?」
「前、」
「えっ、むぎゃ!」
なんだかクールな子だなぁ、とリュウヘイくん…いや、リュウヘイを見上げながら歩いていたら、そんな彼に名前を呼ばれて。
どうしたの?となおも顔を斜め後ろに向けて歩いていくと、途端に焦った表情に変わるリュウヘイ。だが、反応した時には遅かった。
「……何してんだよ」
「ご、ごめん!」
「前向いて歩けよ。子供か?」
「……ごめんなさいぃ」
前に向き直った瞬間に、眼前いっぱいに広がる黒。勢いそのままに顔からぶつかったら、その人物は前によろめいて、険しい顔して振り返った。……舜斗である。
ケラケラ笑うルイとニコちゃん。
ちょっと、隣歩いてたんだからもっと早く教えてよ!
背骨に当たった鼻が痛くて押さえてたら、「お子ちゃまか?」と今度は いやーなニヤケ面で上半身を屈めて視線を合わせてきた。こいつ…!
「なんで、こんなとこに、突っ立ってんの!」
「立ってちゃ悪いのかよ」
「道の真ん中でいきなり立ち止まったら危ないでしょ」
「いきなりじゃありません。ずっとここに居ましたぁ」
ポケットに手を突っ込みながら至近距離で煽り続けてくる舜斗。ガラ悪くない?良いんですかこんなんで、日高さんちょっと、ここにヤンキーいますけど!
「すみません、僕のせいです」
「「いやリュウヘイは悪くない」」
申し訳なさそうな声がしてパッと振り返りフォローしたら、その台詞が見事に舜斗と被った。「仲良いのか悪いのか分からなーい!」って笑うニコちゃんの声がして、途端に馬鹿らしくなった。
「はぁ…舜斗と喋ると疲れる」
「あっそ。じゃあ向こう行けば?」
「そうしますぅ!」
言われなくても行きますよ!ショウタくんに癒されるんだもんね。
私はそう言って舜斗から視線を逸らすと、ニコちゃんが絡みついていた腕の力を強めて、ルイとリュウヘイを連れてショウタくんの方に足速に近寄っていった。
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白(プロフ) - なあさん» こんにちは!たくさん読んでくださって嬉しいです(^^)今ちょうどブック3を準備中なので、今日の夜か明日には更新できるかと思いますので是非お待ちください♡なあさんもお身体お気を付けてください(๑˃̵ᴗ˂̵) (2022年3月21日 13時) (レス) id: b25d4639e4 (このIDを非表示/違反報告)
なあ(プロフ) - 何度も繰り返し読み返すほど、どのお話も好きです!これからのお話も楽しみにゆっくり待機します〜!最近、寒暖差が激しいのでお体に気をつけてくださいね! (2022年3月20日 23時) (レス) id: b86f0e9c1f (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - 雲さん» はじめまして、コメントありがとうございます(^^)夢主ちゃんショウタくん信者なので、つい出ちゃったんでしょうねー。笑 マナトくんほんとどんな空気にも合うので動かしやすく書きやすく、沢山出しちゃってます笑 これからもよろしくお願いします! (2022年3月17日 18時) (レス) id: b25d4639e4 (このIDを非表示/違反報告)
雲 - はじめまして、「ショウタくんを出せ」に爆笑して思わずコメントしました。マナティ推しですがめちゃくちゃ楽しく読ませていただいてます!シュント身内的な女の子にはこんなあしらいしてそうって想像出来るし、マナティ成分も高めで嬉しいです!続き楽しみにしてます! (2022年3月17日 16時) (レス) @page39 id: 2da972bf1d (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - アキさん» はじめまして!自家発電笑いました(^^)楽しんでいただけて何よりですっ!シュントくん推しの自己満足満載ですが、これからもどうぞよろしくお願いします! (2022年3月15日 0時) (レス) id: b25d4639e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白 | 作成日時:2022年3月4日 17時