47⇒嵐の前の静けさ ページ48
きらきら輝く光の粒子が空へと溶けるように消えていく。
柔らかい風に運ばれた光は四方八方へと散らばっていく。
Aが強制解放を浄化させたその一部始終を、一方通行たちは建物の上から見ていた。
「綺麗、ってナマエはナマエは感動のあまり手を伸ばしちゃう」
「これを全部お姉様が…、とカナセは目の前の光景に見惚れてみます」
光を掴み取ろうとする予備個体と預備個体。
柔らかいそれは手のひらに残る時間が少なく、跡形もなく消えた。
そんな二人をちらりと見て、一方通行は目線を下に向ける。
そこには光を抱きしめるかのように胸の前で両手を重ねるAの姿があった。
(能力を使わずに浄化とか、……あのバカ女にしてはイイ考えなンじゃねェの)
ここが幼馴染との決定的な違いなのだろう。
もしも自分があの状況に置かれていたとしたら、間違いなく浄化という生優しい手段なんて取っていなかった。
珍しく物思いにふけってみれば。
こちらの存在に気付いたのだろう……Aと一方通行の瞳が合う。
なんとかなったよ。
口の動きで読み取れた言葉はその八文字だった。
ボロボロになりながらも、ニッ、と笑いながらピースサインを送る彼女に、お気楽すぎンだろ…とため息を零す。
しかし、それも束の間。
まだそこにいて。
次に読み取れた言葉はそうだった。
それだけ伝えると、Aは前を見据えた。
辺りに殺気が漂い始める。
一方通行はもちろん、予備個体と預備個体も感じ取ったらしく、彼の衣服を掴んでAの様子を見守っている。
「お姉様に駆け寄りたいけどなんだか出ていっちゃいけないような気がする、ってナマエはナマエはもう少し我慢しちゃう…」
「なァ一方通行。お姉様、大丈夫だよな……？とカナセは隠し切れない不安を胸に問いかけます」
「大丈夫に決まってンだろ。…だから信じろ」
Aと彼らの視線の向こう。
寂れた街並み、近代的な研究器具。
静かな風音、耳障りな電子音。
その全てを掻き分けた先には、一方通行が予備個体と預備個体奪還の際に足止めをした研究者たちの姿。
「さすがだねぇ、奏瀬A…。やはり君は我が計画において最高の人材だよ」
感情のない拍手と賞賛を贈る研究者たちに、Aは告げる。
「“最高の人材”…？“最高のモルモット”の間違いじゃないの？」
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ポン酢醤油(プロフ) - μさん» 大丈夫です！やり方は調べてやりますので心配無用です！送り方が分かり次第送ります！ (2016年5月15日 23時) (
レス) id: 80dffa9047 (このIDを非表示/違反報告)
μ(プロフ) - ポン酢醤油さん» あと画像の送り方については…すみません、私じゃ上手く説明出来ないかと思うので占ツク内で検索してみてください…その方が分かりやすいと思いますので…。お役に立てず申し訳ございませんでしたm(__)m (2016年5月15日 23時) (レス) id: aca375c09c (このIDを非表示/違反報告)
μ(プロフ) - ポン酢醤油さん» 今更返信致します、申し訳ないです…！まずはコメントありがとうございます。私の書く一方通行が好きだと言って頂けて感謝感激です。あと奏瀬ちゃんのイメ画もありがとうございます！ (2016年5月15日 22時) (レス) id: aca375c09c (このIDを非表示/違反報告)
ポン酢醤油(プロフ) - 最近読み始めて追いついたところです！μさんの書く一方通行かっこ良くてすきです。あと,私も禁書目録で作品書いてるってのと奏瀬ちゃんのイメ画書いてみたのですがまだ占ツク初心者でどう送ればいいのか分からないです。すみません教えてください(._.`) (2016年5月9日 6時) (レス) id: da413d3d63 (このIDを非表示/違反報告)
μ(プロフ) - 黒狼さん» うわぁぁコメントありがとうございます！一方通行書いてるんですか！分かりました、読ませていただきますね(∩´∀｀)∩ (2015年7月28日 0時) (レス) id: aca375c09c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：μ | 作成日時：2014年5月18日 19時
