クラスXの実力？？ ページ4
「七星！！」
中間が防御呪文をかけようと走るが間に合わずに男の放った攻撃呪文はAに直撃する
周りの者にはそう見えたのだろう
「きゃああああああああああああ」
悲鳴が上がる
がそれも一瞬、燃え上がる壇上の火はすぐに掻き消えた
「全く・・・一度忠告はしましたからね？」
Aは壇上から飛び降りると右手を自分の頬の横まで持ち上げてから指をパチンと鳴らした
その次の瞬間
男は短い悲鳴を上げて体育館の床に倒れ伏した
「先生、けが人の確認と消火活動を」
Aは隣にいた自分の担任に声をかけた
「けが人はいないか！？」
教師たちは生徒の安否の確認と消火活動をし始めた
「君・・・なにしたの？」
Aに声をかけたのは在校生代表挨拶をした山田という生徒
「何って・・・あの男の喉頭蓋を無理やり閉めてやっただけですよ、先輩」
「苅谷の攻撃呪文完全に当たったと思ったんやけど・・・」
「そんなの手ではじきましたよー」
横から心配そうに声をかけてくる中間にそう答えるA
「・・・そうやったんか・・・って・・・手で弾いた・・・？」
「君身体強化魔法使ってるの？」
「いえ？今のは身体強化魔法ではなく左手に風魔法を纏ってはじいただけですけど」
「山ちゃん大丈夫だった！！？」
「問題ないよ有岡」
「よかったー・・・あ、君さっきのすごかったね！！俺有岡大貴！よろしくね！君の名前は！！？」
山田に声をかけてきたかと思いきや瞬く前に標的をAに変えたのは有岡大貴、どうやら山田の同級生らしいが
「七星Aです、代表挨拶の最初で名乗りましたが・・・」
「ごめん！聞いてなかった」
悪びれもなくそういう有岡にAはため息をついた
「入学式中断ですかね？」
「せやろなー」
「ですよね・・・とりあえず消火活動手伝いますか・・・」
そう言って教師の列に加わり消火活動をするA、その隣には山田と有岡がいた
「ねえ、ぜひこの後僕たちの部活に見学に来てほしいんだけど」
「この状況でそれ言いますか？」
水魔法であたりの火を消す手は止めずに会話する山田とA
「うん、さっき中間先輩も言ってたけどたぶん入学式は中止だし、まだ入ったばかりで友人のいない七星さんは暇だろうし」
「まあ確かにそうですね」
「じゃあ決まり、いったんクラスに戻ると思うから担任の先生の説明終わったら昇降口で待ってて」
「わかりました」
この後のAの予定が決まったらしい
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作者名：霧島るな | 作成日時：2019年3月31日 21時
