入学式は波乱の幕開け！？ ページ3
午前九時のチャイムと共に入学式が開会する
生徒会長の中間が司会進行を務める
新一年生の担任紹介の時に会場がざわついた
「1‐E組大塚京子先生」
名前を呼ばれた先生が短く挨拶をするという単調なやり取りを数回繰り返したあと
「1‐X組永井英二先生」
こう紹介されると会場からはX組？？なにそれ？？？
そんな話が飛び交う
「ここで皆さんに学校長から説明があります」
「えー新入生、在校生の皆さん、Xクラスとは学力、魔力共に優秀ではあるが立場に恵まれなかった若者にチャンスをということである一定の基準を決めその基準を超えた生徒を所属させるクラスであり・・・えーこのクラスが我が校にできるのは実に２５年ぶりであり、誠に喜ばしいことであります」
「以上で説明は終わります。続きまして在校生代表の歓迎の言葉となります、2‐S組の山田涼介くんお願いします」
呼ばれた生徒は壇上に上がり一礼すると挨拶を始める
「以上をもちまして僕からの歓迎の言葉となります」
「続きまして新入生総代の入学の言葉となります。1‐X組七星Aさんお願いします」
Aが立ち上がり壇上へとあがり一礼する
「本日は・・・」
Aの凛とした声が体育館に響き渡る。Aが話をしている最中に事件は起きた
バァアアアアアアン
大きな音がして体育館の扉が吹っ飛ぶ
「なんで俺が退学なんだよ！！」
おそらく退学処分となったのであろう男子生徒がそこには立っていた
「苅谷！止めなさい！」
教師が数人がかりで止めようとするが苅谷と呼ばれた生徒は止まらない、矢継ぎ早に攻撃呪文を繰り出していく
生徒たちは我先に逃げようと体育館の横にある入り口へと駆け出していくが人数が多くパニックになっているようだった中間は生徒を落ち着かせようとしていたがAはその様子をしばらく見ていたが呆れたようにため息をついた
「静かに！他人を押しのけて我先に逃げようとするのが誇り高き魔導士のすることですか」
マイクを通して全校生徒へそう呼びかけた
「あなたも、退学処分は不当であったのかもしれませんが、自分の意見を押し通すために自らの力を行使するなど本来の力の使い方ではないはずです」
同じく苅谷という生徒にもそう呼びかけたA
「幸いにも今ならまだけが人はいません、まだ今なら後戻りできるんですよ」
説得するかのように声をかけ続けるAだが
「うるせーーーーお前みたいな何の苦労も知りません見たいな女に何がわかるんだよ！！」
逆上した男はAに向けて攻撃呪文を放つ
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作者名：霧島るな | 作成日時：2019年3月31日 21時
