高等部生徒会室へ ページ20
「失礼します」
中間のあとに続いて入るA
「櫻井さんちょっとええですか？」
「うん、なに？」
「いま七星と中等部の風紀委員の発足について話しててこの１２人まで絞ったんですけど・・・人数の制約ってどうなっとるのかなって思いまして・・・」
「あー・・・一応できれば高等部と同じ人数・・・もしくは各学年＋一人くらいにしてほしいんだけど」
「そうですか、わかりました、お時間取らせてしまって申し訳ありませんでした」
Aが口をはさむ間もなく中間が話を終え、退室しようとするが櫻井が手を止め
「どうゆうメンバー選んだのか俺にも見せて」
そう声をかけられ中間は持ってきたデータをみせる
「うーん、なるほどね・・・いいメンバー選んでるとは思う・・・ちょっと座って話そうか」
櫻井の視線は中等部にもあったような応接セットをさしていた
「はい、七星もこっちきて」
そこまで来て蚊帳の外になっていたAに櫻井が声をかけ着席を促す
二人が着席すると櫻井が話しを始める
「ここから削るとなると・・・やっぱり魔力の高さ云々よりも性格で削るしかないかなーって俺は思うんだけど」
「やはりそうなりますよね・・・でもそうすると私はほかの生徒の性格まですべてきっちり把握してるわけではないので選考は難しいかと・・・」
「それがわかってて来たってことは俺らが選んでいいってことかな？」
「私個人としては選抜試験を行ってもいいのかなと考えていますが・・・場所の問題もありますし・・・お二方はどう思いますか？」
「あー・・・選抜試験・・・それもいいかもしれないね、中間はどう思う？」
「俺は・・・この組織の長になるのは七星なんで七星が決めた方がええと思うんですけど」
「七星が選抜試験を望んでるなら、選抜試験にしよう、高等部用の模擬戦闘訓練室の使用許可出しておくから」
「ありがとうございます！」
「じゃあ早速手配するね」
「その選抜試験なんですけど組み合わせとかどうしますか？」
「ランダムでいいんじゃない？」
「わかりました。じゃあ早速いろいろと準備します」
「あれ・・・七星も選抜出るつもり？」
「私は選抜された六人と模擬戦をします」
「長を名乗るからにはほかの者にも実力を示さなければならないってことだね？」
「はい」
「べつにそんなんせんでもみんな七星の力をわかっとると思うんやけどな・・・」
そんな風に三人の話し合いは続いていった
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作者名：霧島るな | 作成日時：2019年3月31日 21時
