同級生の姉と・・・ ページ17
女性の手をはなしいきなりの非礼を詫びるA
「いえいえ、こちらこそ助けていただいてほんまにありがとうございます」
「大阪の方ですか？」
「そうなんです！東京には弟に会いに来たんですけど、びっくりさせたろ思って何にも連絡入れんと来てしまったらあんなふうに絡まれてしもうて」
「ああ、なるほど・・・もしよろしければ弟さんのおうちまでお送りしましょうか？」
「ほんまですか！？めっちゃ助かります！」
困ったような顔から途端に笑顔になるその女性にAは名前と行き先を聞いた
「すみません！小瀧礼香っていいます！行き先は中央上級魔法学園です」
「そうなんですね」
私そこの生徒ですとは言えなかったA
「えっと・・・」
礼香が話ずら層にしているのに気が付いたAが名乗る
「Aちゃんって言うんやね、よろしくね」
「ええ、それじゃあ行きましょうか？歩いていきますかそれとも空中散歩で行きますか？」
「空中散歩って・・・その方が楽なんかなぁ」
「まあ、ここからですと多少乗り換えたりしなきゃいけないんでそれを考えると飛んで行った方が楽かなとは思います」
「でもウチそんな長くは飛べへんよ」
「大丈夫ですよ礼香さんはつかまっててくだされば」
「ほんまに！？キツない？大丈夫なん？」
「ええ大丈夫ですよ、こう見えても魔力の総量は誰にも負けないって思ってるんで」
そういうと礼香はおずおずと手を伸ばしAの腕を掴む
「ああ、でもこの方が楽ですね」
Aは礼香を軽々と横抱きにする
「ええええええええ」
礼香はそれに驚く
「重いやろ？」
「魔力で身体強化してるんで全然重くないですよ」
そのままAは呪文を唱え浮かびあがり空中散歩の続きを始めてしまう
そして３０分とかからないうちに学園前に到着する
「ほんまにありがとうな」
「いえいえ、弟さんに会えるといいですね」
校門の前で手を振り別れる二人
Aはというと目的も終えたことだし寮に帰って調べものでもしようと決め寮に向かった
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作者名：霧島るな | 作成日時：2019年3月31日 21時
