風紀委員のお仕事２ ページ13
「あーあ・・・ひどいことになってるねー」
増田がそう言いながら処理をしていく、玉森もそれにならい作業している。
Aも周りに合わせ作業を手伝う
作業を手伝う夏美の姿に違和感を覚えた逮捕者たちがその違和感に気が付いたのは不幸だったのかなんなのか・・・
「中学生じゃね？」
「それならいけんじゃね？」
複数名がAを指さし抵抗の意を表している
そして拘束具を無理やり外した数名がAにむかって魔法を放つ
「あーあ・・・」
Aは大人しくしておけばいいのにそんな意味を込めたつぶやきともため息ともとれる言葉がでる
「フレア・アロー」
短く唱えるとAの周りに複数の炎でできた矢ができるそしてその矢は精巧なコントロールで逮捕者たちにあたる
「まったくただの中学生だったらこんなとこにいるわけないじゃないですか〜」
気の抜けた声を出しながらAが倒れた男たちを再度拘束していく
「お前・・・」
「なんですか？」
Aの魔法をみた風紀委員たちが呆気にとられている
「あの話マジだったのか・・・」
「そうですけど？何か問題でも」
縛りあげながら平然と答えるA
「とりあえず縛りましたけど、この後はどうすればいいんですか？」
「そしたら風紀委員長に引き渡して書類を書いて終わりだ」
「はいわかりました」
「拘束具はもう少しましなものに買い替えないとやっぱりだめだなー」
そんな会話をしながら生徒たちを風紀委員室に連れていき所定の書類の書き方を教わりながら書類を書く夏美
「結構面倒な作業もあるんですね」
そう言いながらAは書類の最後の一枚に手をかける
「まあそうだね、でも間違いがないようにしなきゃいけないからさ」
「なるほど・・・」
「どう？今日体験してみて、風紀委員やってくれる気になった？」
「そうですね・・・特にデメリットというデメリットもありませんし、お引き受けしてもいいかなと今は考えていますが・・・」
「そっか・・・良かった」
「何人くらい選べばいいんですかね？仮に選抜をかけるとしたら」
「基本的には一学年二名だからなー高等部のほうは」
「じゃあ同じでいいんですかね？」
「多分、そこらへんは翔ちゃんに確認しておくよ」
「わかりました」
「また放課後にね」
「はい、お世話になりました」
書類を書き上げて朝の作業を終えたAは風紀委員室からでて自分の校舎へと向かった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：霧島るな | 作成日時：2019年3月31日 21時
