magical spice (ページ12)

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風紀委員のお仕事ページ12

会議が終了してAが増田と玉森のあとについて校舎の見回りをしているとグラウンドの方から口論している声が聞こえる

「先輩、行きますか？」

「そうだね、ちょっと様子見に行こうか、俺たちが行くだけでも抑止力になるから」

「怖かったら見てるだけでいいから」

そう言ってAの頭をなでる玉森

「別に怖くはないです」

子供扱いをされたことにムッとした表情を見せるAだったが口には出さず二人のあとをついて走る

グラウンドにつくと野球部とサッカー部が口論していたようだったが風紀委員の二人の姿を見ると口論をやめた

「どうしたの？」

増田が事情を聴こうと問いかける

「今日は俺らの練習日なんですけど、サッカー部がグラウンド使わせてほしいって・・・顧問の先生の許可状もあるからって強引に・・・」

「なるほど」

「許可状は本当にあります！」

そういうとサッカー部の部員が顧問の教師のサイン入りのグラウンド使用許可状を持っていた

「なるほど・・・」

「先輩このような場合は規則ではどのような対応になるのでしょうか？」

Aが隣にいる玉森に問いかける

「基本は生徒の自主性に任せるし、部活動のグラウンド争奪は年度初めにもめないように生徒会が使用時間を割り振るけど、大会前とかは顧問の許可状でその予定を変更することができるけど今日は別に大会前でもないしな・・・」

「なるほど・・・」

そんなことを二人が話している間に増田は部長二人と話し合いを終えたらしく、半分ずつ使うということで話をつけていた

「今日は平和におわりそうでよかった」

そういったとき出発前に持たされた無線通信機に応援要請が入る

西校舎で複数名の生徒の魔法を使用した戦闘行為があったようで錦戸、北山の二人では抑えるのが難しいから事態の早期解決のためにも集合して事態の収拾を付けるようにという無線連絡

「行くよ二人とも」

増田がそう声をかけ走り出す、玉森とAもそれに続くように駆け出す

西校舎へつくとあたりは魔法使用の影響を受け校舎の壁はヒビが入り、何人かの生徒は拘束具をつけられていた