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口を動かしてないと、意識が手に集中しちゃいそうだった。
A「ダッフルコート、学校のものと違うんだね」
翔「うん、なんか分けたくて。
Aのコートかわいいね。
似合ってる」
A「あ、よかった…
みんなにね、まだAには大人っぽいんじゃない？って言われてきたから…
嬉しい」
翔「たしかにAは綺麗よりかわいい、かな」
A「そんなことないよ。
でも、女の子は好きな人にそういうこと言われたら、なんでも嬉しいよね」
翔「好きな人、いるの？」
あ…もう、バカ…
翔「俺の、知ってる人…？」
“知らない人”って答えようとしたら、ケータイのバイブ音がした。
翔「あ、俺だ。
ごめん」
翔くんは手を繋いだまま電話に出て、放そうとしたら力が強まった。
顔を見上げたら、片目を閉じてウインクされた。
ズルいなあ、そういうの。
ドキドキしちゃうじゃん…
結局手は放されないまま大きなお屋敷に到着した。
翔「もうみんな来てるから。
さすがにみんなの前では繋がないよ。
2人のヒミツ…ね？」
A「ん…」
リビングはみんな大きかった。
ソファーも、テーブルも、テレビも。
A「やっぱりトモちゃんと行けばよかった…」
トモ「なぁーに言ってんの。ラブラブデートしてたくせに」
A「デートなんて…！
そんなんじゃないよ…」
トモ「櫻井くんAって呼んでた」
A「翔くんが呼び方変えようって…」
トモ「翔くん!?
はあ〜、ずいぶん仲よくなっちゃって。
んで？ほかにナニしたのよ、言ってごらんなさい？ホレホレ」
私の唇をポテトでつっつきながら聞いてきた。
唇塩まみれになっちゃうじゃん！
A「手繋いだだけ…」
トモ「…そんだけ？」
A「え？…そんだけって…」
トモ「もっとキスとかさあ〜！」
A「声大きいよ!!」
トモ「もう〜、おこちゃまなんだからAちゃんはあ。
チキンうめっ」
トモちゃんってほんと…酔っぱらいのじじいっていうか…
ほんとになんも飲んでないの？
大人すぎてついていけない。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：lovenectar | 作成日時：2015年12月25日 23時
