石と魔法使いの境目 ページ3
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ビリビリとしびれた感覚が四肢の先端に残る
不快感に違いないけれど、あまり関心もなかった。
ただ、ここ。
「魔法舎」の浮足立ったソワソワした空気はもっと苦手だった。
「スノウ、ホワイト、彼の容態は？」
ソワソワした雰囲気の中に溶け込めずにいて
本当ならばミスラみたいにどっかへ「トンズラ」でもよかったんだけど…。
そうすると、ここ数年でどうにか話してくれるようになった
北以外の国の魔法使いにまぁた距離を取られてしまう。
そうなれば…顔がいい子供たちにキスができない！！
現にあの東の貴族の子、ヒースクリフは
師事を仰いでいた東の呪い屋ファウストの重篤状態に心を痛めている。
ス「うむ…我らも、オズですらも処置しきれん。
やはり賢者の力なくしてファウストを救うのは難しかろう。」
ホ「我ら北の魔法使いが得意とするのは基本的には敵を穿つもの。
そなたを含め、大抵のことはできる。…万能といえるだろう。
しかし、万能であれど全てに特化しているわけではないからの…」
ス「今ここにいる魔法使いに治癒に特化した者はおらん。
そうなれば区分けせず、全ての魔法において秀でているのはオズじゃ。
あやつ１人で出来んのであれば、賢者の助力無くして救うことは叶わん。」
二人よりも先に眉をひそめ、寡黙に佇んでいるオズの姿が見えた。
ひょこひょこと、そちらに近寄ってみて
自分よりも少し身長が高い彼の顔を、下から覗き込んでみる。
当の相手は私のいつも通りの雰囲気と
突然の行動、そのどちらに対しても怪訝そうで
眉間のシワを深めて、低い声で「なんだ」と短く問う。
「いやぁ？ただ眉間のシワがすっごいなぁ…と？」
オ「やめろ、触るな」
眉間のシワをのばすようにその顔に触れていたら手を払い除けられた。
わざとらしく「ちぇ…、釣れないんだから」と文句を零しながら
オズの隣に、壁にもたれかかりながら並ぶ。
隣に居座り始めた私を怪訝そうに横目に一瞥してまた眼を逸らした。
「…もう、北の魔法使いみたいにどっかお出かけしてない。
それどころか守護の魔法の手伝いもして
私だって疲労困憊してるのに魔力も分けてあげたんだからね？」
むしろ功労者よ？
私が居なかったら彼、もう石になり始めてただろうし。
心の中で不服を漏らせば
寡黙な彼の心情がわかりやすくさせた、そんな深いため息。
オ「お前は楽しんでいただろう」
「…あら、バレた？」
「…仕方がないでしょう？役得だったんだもの。」
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睡-ｽｲ-(プロフ) - 雪女さん» コメントありがとうございます。その辺がお好きなのですね…今後の描写の参考にしてみます！ (2022年12月19日 20時) (
レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 更新楽しみにしてます。シャイロックとオーエン、双子との絡みが楽しみです🙂 (2022年12月18日 22時) (レス) id: 883542d863 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - Senaさん» 長らくそのままにしていたコチラの作品に反応頂きありがとうございます、コメントがあるとやる気が出るので嬉しいです…！2章が良すぎて出戻り夢小説ですがちまちま更新するのでお待ちいただけますと幸いです！！ (2022年5月19日 14時) (レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - わ、わ、久しぶりの更新ありがとうございます！ (2022年5月19日 6時) (レス) id: 61121e16fc (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - �盒兇気�» 感想コメントありがとうございます！こちらのババア(見た目詐欺)夢主は自由人として書いておりますので、内面を気に入っていただけたようで嬉しいです。自分のペースで、ではありますが頑張ります！ (2021年8月26日 0時) (レス) id: deb52841c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡-ｽｲ- | 作者ホームページ：https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09
作成日時：2021年8月12日 18時
