85.王太子 ページ7
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馬車が停まったのは、この国の王宮だった。
魔法の国の物よりも規模は小さいものの、厳しい気候に耐えられるような頑丈な造りだ。
玄関には、数人の従者と共に、位の高そうな人が一人、暖かそうなコートを着て立っていた。
??「お久しぶりです、総統閣下。オスマン外交官殿も」
gr「お久しゅうございます、王太子殿下」
彼は、グルッペンさんと知り合いらしい。
「(あの人は、誰なんですか？)」
ut「(あの人はな……)」
大先生が耳打ちして言った彼の名前は、
ut「(ぴくとはうす王太子殿下。病床の国王に取って変わって国政を取り仕切る、実質の国のトップやで)」
つまりはこの国の王子様だ。
はじめまして、とにこやかに手を差し伸べて握手を求める彼は、濃い緑色の目が優しく光っていて、人の良さそうな雰囲気。
pi「それでは皆様、こちらへどうぞ」
彼の案内に従って、王宮の門をくぐった。
ーーーーーーーーーー
その後、彼が直々に、私たちが泊まる離れまで案内してくれた。
私は一番端の部屋、その隣にオスマンさん。その隣にトントンさん、グルッペンさん、ゾムさん、大先生と続く。
私が唯一の女性なことと、何かあってもすぐにグルッペンさんの所に駆けつけられるように、この配置になっているらしい。
家具は私の部屋の物と似ていて、居心地が良さそう。
pi「それでは、私はこれで失礼しますね」
「ありがとうございました、おやすみなさい」
普通に夜の挨拶をした私に向かって、彼は衝撃の一言を言った。
pi「ええ、おやすみなさい。……殿下」
私は驚いた。
彼の認識では、私はただの幹部(ただの、という言葉をつけると語弊がありそうだが)であり、殿下と呼ばれるような身分の人には思われていないはずだ。
そして、私が魔法の国の王族であるということはトップシークレット。他国には流出していない。
「な……っ！」
pi「……半ば当てずっぽうに言ったつもりだったんですけど、当たってました？」
「ど、どうして……」
pi「何となくです。雰囲気という物は、滲み出てしまう物なんですよ。あなたが思っている以上に」
何となく、で正体を見破られてしまった。
「……お願いします、他の人には言わないでください」
pi「そんなに焦らなくても、他言はしませんよ」
早口で言った私に、彼はこう言った。
pi「その代わり、
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ぽいぽい(プロフ) - 鈴蓮さん» 全然気にせず、自分の好きなよーに書いちゃっても大丈夫ではないでしょうか？俺はどんな展開でも楽しみですよ^ ^レス失礼しました。 (2019年7月19日 22時) (
レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - ぽいぽいさん» コメントありがとうございます！実は恋愛系を書くのは苦手で、自分で自分の首を締めたことを少し後悔していたり……笑 (2019年7月19日 18時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 初コメいただきます。お話に甘酸っぱさが出てきましたね^ ^国と国との関係も、人と人との関係も、これからの発展が楽しみです。更新無理せず頑張ってください。 (2019年7月18日 21時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
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