102.暗闇 ページ25
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あっという間に数時間が過ぎ、日が落ちた。
ドレスに着替えて、舞踏会の会場であるホールまで歩いていたところ、聞き覚えのある話し声が。
rd「あ、A！」
明るい声に後ろを振り向くと、らっだぁさん達が立っていた。私がドレスを着ているように、彼らもタキシードを着ている。
……が、人数が一人足りない。
「緑色さんは？」
rd「緑君なら、人がたくさんいるところはやだって言って来なかったよ」
kyo「お前、仮にも科学の国の幹部なんやから、その対応はヤバいと思うねんけど……」
rd「じゃあ、これだけ、これだけだから！」
そう言うと、彼は私に近づいてきて、耳打ちしていった。
rd「(A、
「それは、どういう……？」
rd「そんなに気にせずに、心に留めておいてくれるくらいで構わないよ」
じゃあ、先に行ってるね、と言った彼の後ろ姿を見ながら、私は少し考えた。
彼の声の調子は、『少し心に留めておけばいい』というような調子ではなかったのだ……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
No side
時は少し遡る。
md「……らだおくん、舞踏会で、何か良からぬ事が起こるかも」
水を貯めた釜の中を覗きながら、緑色はそう言った。
簡易的な、未来視の魔術だ。
rd「もうちょっと具体的に」
md「具体的に、って言われても……。真っ暗な中で、誰かの叫び声とか、物が壊れる音とか、そんな不穏な感じの音が聞こえてきただけなんだもん……」
rd「せめて、誰の叫び声かどうか分からない？」
md「甲高い声だったから、多分女の人の声。あと叫び声っていうよりは悲鳴に近いかも」
kyo「情報量少な過ぎんか？」
md「もっと詳しく見ようと思ったら、もっと道具準備しなきゃいけないから……」
あくまでも簡易的な物なのである。これ以上の収穫は望めそうにない。
con「……嫌だね、せっかく調印式も無事に終わったのに」
reu「どうする？」
rd「……取り敢えず、襲撃には備えて。あと、嫌がらせとかにも注意してね」
了解、と口々に返す友人達を見ながら、らっだぁは密かに思った。
rd『(誰も傷つけずに、終わらせてみせる)』
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ぽいぽい(プロフ) - 鈴蓮さん» 全然気にせず、自分の好きなよーに書いちゃっても大丈夫ではないでしょうか？俺はどんな展開でも楽しみですよ^ ^レス失礼しました。 (2019年7月19日 22時) (
レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - ぽいぽいさん» コメントありがとうございます！実は恋愛系を書くのは苦手で、自分で自分の首を締めたことを少し後悔していたり……笑 (2019年7月19日 18時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 初コメいただきます。お話に甘酸っぱさが出てきましたね^ ^国と国との関係も、人と人との関係も、これからの発展が楽しみです。更新無理せず頑張ってください。 (2019年7月18日 21時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
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