93.おとぎ話だと思っていた ページ16
you said
翌日。私は、物思いにふけっていた。
昨日のことを思い出すと、何もしなくても顔が熱くなる。
異性にミルカを渡して、冬想祭のダンスに誘うこと。それは、愛の告白と同義らしい。
何故私なのか、という問いはさておいて、問題がある。
ゾムさんにも、全く同じことを言われたのを今しがた思い出したのだ。
それはつまり……。
『(これがいわゆる、三角関係ってやつなんだろうか……)』
恋愛初心者に、いきなり難問を突きつけないで欲しい。
pi「Aさん？何してるの？」
「……！？ ぴくとさん、せめてノックぐらいしてください！」
いつの間にかいた彼に驚いた私は、文字通り飛び上がった。
pi「いや、したけど返事ないし、流石にこんな時間まで寝てるわけないよな、と思って……。それより、どうしたの？頭なんか抱えて」
私はここで、ぴくとさんに、このことを相談しようかどうか、一瞬悩んだ。
次期国王に相談するには、話題が俗物すぎる。
「実は……」
が、最早どうすることもできない私は、簡単に打ち明けてしまった。
もちろん、全てをつまびらかに語ったではなく、隠すところは隠した。
pi「なるほど、二人に告白されたのかぁ……」
同時に告白される人なんているんだね、と感想を述べると、こう言った。
pi「Aさんは、2人のことをそれぞれどう思ってるの？」
「どう、とは？」
pi「端的に言うと、恋愛対象として見てるのかってこと」
「うーん……」
そもそも、恋愛なんて本の中のことだと思っていた私は、すぐに答えることができない。
pi『(……ここまで恋愛に奥手な人に、よく告白したなぁ、相手の人)』
……何だか、ぴくとさんに失礼なことを考えられていそうだ。
pi「うーん、質問を変えると、特別だと思ってる？」
「……それは、そうなのかもしれません」
少なくとも、魔術師を嫌っているトントンさんやコネシマさんよりは、一緒にいて居心地が良い。
ただ、「特別」という言葉の意味を、そう捉えてしまうのは、少し違うと思う。
「どうすればいいって言うんですかぁ……」
pi「どうすれば……って言われても、最終的にはAさん次第だしなぁ」
ごもっともである。
まだ少し、悩むことになりそうだ。
冬想祭まで、あと2日。
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ぽいぽい(プロフ) - 鈴蓮さん» 全然気にせず、自分の好きなよーに書いちゃっても大丈夫ではないでしょうか？俺はどんな展開でも楽しみですよ^ ^レス失礼しました。 (2019年7月19日 22時) (
レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - ぽいぽいさん» コメントありがとうございます！実は恋愛系を書くのは苦手で、自分で自分の首を締めたことを少し後悔していたり……笑 (2019年7月19日 18時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 初コメいただきます。お話に甘酸っぱさが出てきましたね^ ^国と国との関係も、人と人との関係も、これからの発展が楽しみです。更新無理せず頑張ってください。 (2019年7月18日 21時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
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