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3話 ページ4

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「さあ璃叶、こちらです。...シン、最後の一人も目を覚ましましたよ。」

「おお!体調は大丈夫かなお嬢さん?今丁度ジャーファルたちを紹介しようと思っていたんだ、こっちに座ってくれ。」


そうして示されたのははるちゃんと結穂の間。わあ待ってよめちゃめちゃ泣きそうじゃん。しかも二人とも。

泣いたのを慰めるのはいつもはるちゃんがしてるから、私できないんだけどなあ。なんて、的はずれなことを思っていた。

カタンと音を立てて椅子に腰かける。耐えきれないと言わんばかりに、両サイドから衝撃が加わった。


「ぐえっ....」

「璃叶っ....生きてて良かったあ...!」

「璃叶ちゃん大丈夫なの?もう本当に心配したんだかんな...!」


ぼろぼろと涙を溢して、ひっくとしゃくりをあげ始めたら流石になんともいえない罪悪感が募る。

もう元気だから心配しないで、ごめんね。そう言って涙を拭えば、二人は少しして落ち着きを取り戻していた。


「落ち着いたかい?おねいさんたち。」

「アラジンくん。うん、大丈夫。なんかごめんね...!」


気をきかせて黙っていてくれたアラジンくんに、はるちゃんがすまなさそうに答える。


「気にしないでおくれよ。そっちの...りと、おねいさん?だっけ。元気になったみたいで良かったね!」

「ええ、ありがとうアラジンくん。助けてくれたのはきみたちなんでしょう?本当にありがとう。」


いいんだよ。そうやってにっこりと笑いかけてくれるアラジンくん。なんだ天使か。

ダメだダメだ、私が反応するのは二次元のショタだけ。リアルなんかすぐに犯罪者だよ、だめだめだめだめ。

そんな葛藤をしているうちに、料理が運ばれて来て、私の思考は一旦打ち切られた。

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作者名: | 作成日時:2018年4月5日 11時

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