第壱話 ページ1
怜也side
煌帝国 禁城
俺が隣の国で 敵対している国の中心地とも言える城の ある一室にいるのには 理由があった。
それは ほんの数日前のことだ。
2回目の迷宮攻略をどうにか終えて、龍帝国へ戻ると、
町を警備していたはずの 兵士の姿が 見当たらない。
それどころか、町には人の姿が見えなかった。
いつもなら 子供たちが走り回り、市も賑やかだったというのに。
慌てて城へ入っても 静まり返ってて、
俺の父である、皇帝を探してもいない。
文官の執務室へ行くと、静かに書類を片付ける数人の文官がいた。
彼らは俺の姿を見て、こう言ったのだ。
「早くお逃げください。」
「煌帝国に 侵略されました。」
「軍は 解散させられ、皇帝や(兄)様も連れて行かれました。」
「申し訳ありません。」 と。
自分自身に 腹が立った。
俺は 煌帝国に対抗する力を得るために、
それなのに、 俺のいない内に すべて終わってしまったのだ。
この国を守るどころか、文官にまで こう言わせてしまったのだ。
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七紙 - 面白いです!続きが気になります! 更新頑張って下さいね♪ (2016年12月6日 16時) (レス) id: 3b3723dfc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうき | 作成日時:2016年9月26日 18時