第八十三譚 ページ33
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ならば本物の氷室はどこへ行ったと言うのか。
氷室は今、麻酔銃のせいで意識を手放していた。そんな氷室を抱えて、構成員の男が走っていた。さっきの幹部の男ではない。
幹部の男…『ドライ』と言われていたか。あの男が出した砂埃に紛れて、構成員の男が氷室を奪い取ったのだ。
＿＿＿＿奪還完了。あとはこの方を連れてアメリカまで帰ればそれでいい。構成員の男は口角を上げた。
…その時だった。
ブワ！！と。構成員の男の周りを囲うように、蒼炎が溢れた。この蒼炎、死ぬほど温度が高い。触らなくても色で分かる。突破は困難だ。
「困るんだよなァ。今そいつ持って帰られると」
くつくつと笑う声。その声は全てを理解しているようで、それでいてその全てを利用しようとする男の声…ヴィラン連合の荼毘だ。
「それに今連れ帰った所で、だ。そいつには記憶がない。ただのクソガキだぜ？」
かかとを鳴らして、おもむろに氷室を抱える男に近付く荼毘。
「ウチは託児所たァ違うが、預かっといてやるよ。ありがたく思いな」
荼毘は不敵に笑いながらそう言って、構成員の男目掛けて蒼炎を放った。このままでは氷室も道連れだが…荼毘の思惑通り、男は氷室を離して地面に転がした。
『亡霊卿』にとって、氷室という存在は大事だから、何としても生きて連れて帰るつもりなのだと荼毘は分かっている。
蒼炎に包まれた構成員の男は、あっという間に燃え尽きてしまう。完全に絶命する前に、その男はこう残した。
「
決まり文句のように。氷室の方を向いて言ったのだ。そうして絶命した。執念深くて気色悪いなと荼毘は思う。
男が死んだところで、荼毘は蒼炎を消す。熱気が溢れる自分の体など気にもとめず、地面に倒れる氷室にゆっくりと近づく。
氷室の元まで来ると、荼毘は屈んで静かに笑った。
「罪な野郎だなあ…おまえ。おい、おまえのせいで今一人死んだぞ」
まあ聞こえちゃ居ねえだろうが。と思いつつ、荼毘は氷室の冷たい頬をぺちぺちと軽く叩く。まず起きない。強い麻酔が効いてんだなとすぐに分かった。
…ふと気付く。氷室の耳には、以前会った時にはしていないピアスが付いていた。きらりと輝いている。
だが特に何も思わない。買い換えただけだと思った。そして、面倒で怠いと感じつつも、氷室を担いで連合のアジトまで戻って行った。
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χCielχ(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» ヤッターーー！！！！逆巻やったな推し入りだぞ！！ありがとうございます…佐藤拓也さんは…いいですよね…☺️ (2022年1月1日 19時) (
レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 雪月花さん» そうなんです…！逆巻についてもいつかちゃんとやりたいですね…！！おおおおおまわりさん！！！？？お巡りさん！！！推し警察お巡りさんありがとうございます逮捕！！！！(？？？？) (2022年1月1日 19時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - χCielχさん» とりあえず逆巻さん推しになりますね！()佐藤拓也さん...いいですね！あいそう！！ (2021年12月31日 11時) (レス) id: 532289bdd0 (このIDを非表示/違反報告)
雪月花 - χCielχさん» そうなんですね！いや〜逆巻さん………相澤先生と雄英で出会ったなんて………！逆巻さんと相澤先生ーーーーーーーーーーーー！！！！好きっすわ！！(推しが増えた。好きだと思ったら推しにする。これぞオタク)←お巡りさんこいつです！！このオタク危ない奴です！！ (2021年12月31日 2時) (レス) @page50 id: dcac8e28b5 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 雪月花さん» ふふふ逆巻は昔雄英高校の先生だったのもありそこで高校生の相澤先生と会ってたんです…！！(新情報)次の更新くらいには氷室が何を言ったのか明かすつもりです！！逆巻は意外とそうなんです…あと怖いところもあるのでおまわりさん！この男です！(？) (2021年12月31日 1時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
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