第百譚 ページ50
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「何調べてるんだ？…指文字？」
「…はい。氷室が向こうに行く前、最後に俺に残した言葉です。確か…」
一瞬だった。だから、ハッキリ覚えているかと言われたら怪しい。
相澤は氷室が何を言ったのか手っ取り早く理解するため、指文字の一覧画像を検索した。…似たような形ばかりで頭を抱えた。
「どれ。俺も詳しいわけじゃないけど、氷室君がやってた指文字見せてくれ。うろ覚えでいいからさ」
相澤のベッドに腰掛け、逆巻はそう言った。相澤は言われた通り、覚えてる限り正確にクイクイと指文字をやって見せた。
「…こんな感じです」
「なるほどな。指文字は裏表、上下があるからね。素人には分かりにくい。その時の状況は？」
「…氷室は、指を背中に隠してこの動きをしていました。…緊迫した状況でしたし…」
「氷室君は賢いからね。あの子に限って向きを間違えたりはしないと踏めば…一文字目は『ま』だな。この表を見れば」
相澤と逆巻が、指文字を解析していく。二文字目が『っ』。小文字だ。
三文字目は『て』。
そうしておそらく最後の文字が…『る』。
＿＿＿＿『待ってる』。
実に簡潔。ただただ「自分は敵じゃない」と、相澤に示すための言葉としては十分すぎるくらいだった。
氷室に『待ってる』と伝えられた相澤は、らしくもなく衝動でベッドから降りそうになる。そんな相澤を、「待ちなさい消太君」と逆巻が制御する。
「なぜ止めるんです？怪我が治ってるならこの時間が無駄ですよ、合理的じゃない」
「氷室君は他に何か言わなかったかな」
「……体は、大事にしろと。普段を考えれば、あいつらしくも無い言葉でしたね」
「…そう。だから意味がある。君の怪我は、本来全治二ヶ月ほどでね。つまり彼が言いたいのは『二ヶ月待て。そうしたら来て欲しい』だろうよ」
逆巻の協力もあり、氷室からのメッセージをすぐに読み取る事が出来た。二ヶ月後、氷室が何を考えているか分からないのだが…先生としては、今すぐにでも迎えに行きたいくらいで。
「…逆巻さん。『消太君』呼びはやめて欲しいと何度も」
「あり。呼んでた？ごめん、癖だね」
かつては『消太君』と呼んでいたので、癖が抜けないのだろう。
「まあ…意味は理解しました。でも正直、生徒を二ヶ月も放置出来るかと言われたら…出来ません」
＿＿＿＿一年。約一年もの間、相澤は氷室の事を一人にしてしまっていた。これ以上は見放して置かないと…決めたんだ。
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χCielχ(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» ヤッターーー！！！！逆巻やったな推し入りだぞ！！ありがとうございます…佐藤拓也さんは…いいですよね…☺️ (2022年1月1日 19時) (
レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 雪月花さん» そうなんです…！逆巻についてもいつかちゃんとやりたいですね…！！おおおおおまわりさん！！！？？お巡りさん！！！推し警察お巡りさんありがとうございます逮捕！！！！(？？？？) (2022年1月1日 19時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - χCielχさん» とりあえず逆巻さん推しになりますね！()佐藤拓也さん...いいですね！あいそう！！ (2021年12月31日 11時) (レス) id: 532289bdd0 (このIDを非表示/違反報告)
雪月花 - χCielχさん» そうなんですね！いや〜逆巻さん………相澤先生と雄英で出会ったなんて………！逆巻さんと相澤先生ーーーーーーーーーーーー！！！！好きっすわ！！(推しが増えた。好きだと思ったら推しにする。これぞオタク)←お巡りさんこいつです！！このオタク危ない奴です！！ (2021年12月31日 2時) (レス) @page50 id: dcac8e28b5 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 雪月花さん» ふふふ逆巻は昔雄英高校の先生だったのもありそこで高校生の相澤先生と会ってたんです…！！(新情報)次の更新くらいには氷室が何を言ったのか明かすつもりです！！逆巻は意外とそうなんです…あと怖いところもあるのでおまわりさん！この男です！(？) (2021年12月31日 1時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
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