第九十三譚 ページ43
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＿＿＿＿夜。暗い空。雪が降っている。
今日、雪が降るだなんて予報はなかったのに。おそらく氷室の個性だ。
氷室が連れ去られてから数時間が経つ。近くに氷室がいることを願いつつ、相澤消太は『亡霊卿』の構成員の男を追っていた。
氷室捜索に必死になる構成員の男の後をこっそりとつけ、確実に氷室に近付いていた相澤。
構成員の男が曲がり角を曲がって、相澤の視界から外れた。まずい、見失うわけにはいかないと思い、急いで曲がり角の所まで駆けていく。
背中を壁につけ、顔だけを覗かせる。その路地に広がっていた光景に驚いた。
『亡霊卿』の構成員の男が地面に倒れ、その上に馬乗りになる黒フードの人物の姿があった。
黒フードの人物の顔は、影で見えない。だが。
「あんたいい拳銃持ってんね。俺にちょうだいよ」
黒フードの人物が発した声。間違えるはずがない。氷室だ。相澤は、今にでも声をかけたくなる衝動を抑えた。氷室の様子が、いつもと違ったから。
氷室は、構成員の男から拳銃を取り上げると、弾が入っているかを確認しながら言った。
「あんたらさあ…俺を連れ戻すのを諦めるか、死ぬかだったら…どっちを選ぶわけ」
氷室の問いかけに、構成員の男は迷わず言う。
「死を選びます。お戻りください」と。…『亡霊卿』が、死んでも自分を連れて帰るつもりだと理解してしまった氷室は、その銃口を構成員の男の額に当てた。
「ああ…そ。…なら望み通り殺してやる。俺はもう戻りたくない」
引き金に、強く指をかけた。その時。
「氷室！」
相澤が氷室と呼んだ。その声が路地に響くと、氷室はビクリと肩を震わせた。一番会いたくない人に会ってしまった。
「よせ、氷室。銃を置け」
そう言いながら、相澤はゆっくりと氷室に近付いてくる。相澤がここまで追ってきてしまった。ヒーロー側も氷室を渡す気はないようだ。
記憶が戻ったって、ヒーローとして過ごした日々が消えるわけが無い。相澤に会ってしまって、雄英生徒としての自分が強く出て来てしまう。ぐちゃぐちゃだ。
どうしたらいいか分からなくなって、ついには逃げ出してしまう。路地を駆け出した氷室だが、相澤から逃げきれないということは、嫌という程分かっている。
止むを得ず捕縛布で氷室を捕まえようとした相澤。氷室はそれを予測したように、捕縛布を使いにくい建物の中へと逃げ込んだ。
「あいつ……！」
相澤は急いで、氷室の後を追った。
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χCielχ(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» ヤッターーー！！！！逆巻やったな推し入りだぞ！！ありがとうございます…佐藤拓也さんは…いいですよね…☺️ (2022年1月1日 19時) (
レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 雪月花さん» そうなんです…！逆巻についてもいつかちゃんとやりたいですね…！！おおおおおまわりさん！！！？？お巡りさん！！！推し警察お巡りさんありがとうございます逮捕！！！！(？？？？) (2022年1月1日 19時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - χCielχさん» とりあえず逆巻さん推しになりますね！()佐藤拓也さん...いいですね！あいそう！！ (2021年12月31日 11時) (レス) id: 532289bdd0 (このIDを非表示/違反報告)
雪月花 - χCielχさん» そうなんですね！いや〜逆巻さん………相澤先生と雄英で出会ったなんて………！逆巻さんと相澤先生ーーーーーーーーーーーー！！！！好きっすわ！！(推しが増えた。好きだと思ったら推しにする。これぞオタク)←お巡りさんこいつです！！このオタク危ない奴です！！ (2021年12月31日 2時) (レス) @page50 id: dcac8e28b5 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 雪月花さん» ふふふ逆巻は昔雄英高校の先生だったのもありそこで高校生の相澤先生と会ってたんです…！！(新情報)次の更新くらいには氷室が何を言ったのか明かすつもりです！！逆巻は意外とそうなんです…あと怖いところもあるのでおまわりさん！この男です！(？) (2021年12月31日 1時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
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