第七譚 ページ7
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相澤消太という男は多忙だ。
一人の男子生徒ばかりに構ってはいられない。氷室が凍傷になっていないか気になっていたため、一度リカバリーガールのいる保健室に、氷室を預けた。
「凍傷の方は大丈夫さね。それよりあんたの場合は栄養不足が心配になるよ」
リカバリーガールに診てもらった氷室だが、やけに大人しかった。氷室はへらへらとした表情で、リカバリーガールと会話している。
「そりゃまぁ食ってないし。ここ一年ゴロツキ生活だったからさぁ」
「あんたどうして病院から居なくなっていたんだい。一年も」
リカバリーガールからその質問をされ、氷室はダルそうな顔をして、頭をかいた。そうしてボスンとベッドに横になる。
「なぁソレ言わなきゃダメ？」
「甘えたような声を出すんじゃない。まぁ無理に教えなとは言わないよ」
じゃあ言わない、と氷室がだんまりを決めた時。保健室の扉ががらりと開いた。
「あの、すみません…さっきお世話になった時に忘れ物しませんでしたか？」
控えめに、申し訳なさそうに入ってきたその生徒。緑色の髪をしたモサモサの少年＿＿＿＿緑谷だ。
授業の最後に保健室に行ったあと、放課後居残り練習をしていたのだ。その途中で、水筒が無いことに気付いて戻ってきたようだ。
「これかい？」
リカバリーガールが、オールマイトデザインの水筒を緑谷に見せた。
「あ！それですそれです！良かったぁ〜！限定デザインだったんです！」
緑谷は、その水筒をホッとした表情で受け取る。
ここの生徒かあ…と。氷室はニヤリと口角を上げた。ギシ、と音を立ててベッドから降りて、馴れ馴れしく緑谷の肩に腕を置いた。
「うわあああ！？」
緑谷は驚いて声を上げる。忘れ物の水筒に夢中だった上に、氷室の真っ白な髪と色白な肌は、保健室の背景と見事に同化していて気が付かなかった。
それと、かなり冷たい体に驚いた。ひんやりとした氷室の腕が緑谷に触れた事で、緑谷も過剰に反応したのだろう。氷室は雪の個性の影響で、常に身体が冷たい。
「初めまして〜、あんた何年生？ちっちゃいから一年か？」
へらりとした笑みを浮かべ、緑谷にちょっかいをかける氷室。
自分に驚く緑谷の反応が面白くて、氷室は自分の冷たい手の甲を緑谷の頬にぺちぺちと当てた。失礼である。
「は、初めまして…僕、……あれ」
「んー？」
緑谷が固まる。氷室を凝視しては、恐る恐る発言した。
「雪弥くん……？」
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χCielχ(プロフ) - やっさんさん» そうです〜！！氷室編で出すかどうか今は迷っております〜ややこしくならないよう心がけます💪 (2021年11月27日 0時) (
レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 瑠李さん» ｱ!!ありがとうございます！！(*´╰╯`)楽しみに待ってくれているのだなと思えるだけでとても力になりますありがとうございます！頑張ります！！ (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - へ！？逆巻さんて、あの、時間巻き戻しの逆巻さんですね(^^♪。活躍場面は、あるのでしょうか(^^)？ (2021年11月26日 22時) (レス) id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - めっちゃ好きです˙˚ʚ₍ ᐢ. ̫ .ᐢ ₎ɞ˚読んでます。更新いつも楽しみに待っています。頑張ってください。応援してます。 (2021年11月26日 18時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - あのさん» ありがとうございます〜！！男主に触れて下さり嬉しいです！コメントとても力になります…！頑張ります！！！ (2021年11月26日 1時) (レス) @page47 id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
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