第十九譚 ページ19
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『かっちゃんすげー！』『個性かっこいい！』
幼少期の爆豪は、散々周りにチヤホヤされて来た。今となっては自尊心だけが先走るような事はないが、それでも爆豪の自尊心は死ぬほど高い。
個性『爆破』。何でも出来た。やり方ひとつ変えるだけで、空中移動も可能。弱点が無いように思えるこの個性だが、思い当たる弱点がひとつ。
＿＿＿＿冬。
小さい頃から。歯が鳴る程の冷気を放つ氷室の前では、上手く発汗が出来ず思うように個性を使えなかった経験が何度もある。
氷室とは何度も喧嘩しており、その度に腹を立てていた。
「死ねェ！！」
爆発の勢いと共に、爆豪が一瞬で氷室と距離を詰める。だがその勢いは普段と比べれば半減している。
氷室は自身の目の前に厚い雪の壁を作り、爆豪からの攻撃を防ぐ。壮絶な音を立てて雪の壁は崩れるが、氷室は未だ無傷。
「調べたよ、爆豪勝己。あんた冬に弱いんだってな」
「あぁ！？弱くねェ！こっからなんだよクソ
ボボ！と爆豪の手のひらから、威嚇するように爆発が数回起こるが…いつもより威圧感の無い爆発だった。それもそのはず。この極寒の中では…発汗まで時間を要する。
運動場にて。気温は零度を下回る。今この運動場には、雪が横殴りに降り注いでいる。少しでも動きを止めれば汗が引っ込んでしまう程の極寒。
一対一の対人戦闘訓練。爆豪と氷室が組まされたのは、互いが互いの弱点だからだろう。
とはいえ、A組は元々二十人。一対一だと一人が余ってしまうがそれは問題ない。なぜなら、元は爆豪勝己対蛙吹梅雨の所に、氷室が蛙吹とペアで入ったからだ。氷室は初日だからと。
だが…その蛙吹は今。
「ケロ…」
「おい、あんた何して、」
再び雪の壁を作り上げ、爆豪からの攻撃を塞ぎつつ横目で蛙吹に呼びかける。蛙吹はあまりの寒さに、完全に動きを止めて居た。
「蛙は冬眠すんだよ。零度以下で死ぬ。最悪死んじまうぞオラァ！！」
爆豪が挑発気味に言う。汗を止めないために動き続け、またしても雪の壁を破壊した。
爆豪に勝つためなら、このまま吹雪を続けて居た方がいい。蛙吹を助けるためなら、吹雪を止めた方がいい。
氷室がどちらを選ぶか。そういった事も見越して、相澤はこの人選にしたのだ。生徒それぞれの課題を考えながら。
さあ、どうする氷室雪弥。
モニタールームで、相澤は生徒全員に目を向けつつ、氷室がどちらの選択をするかに注意を向けていた。
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χCielχ(プロフ) - やっさんさん» そうです〜！！氷室編で出すかどうか今は迷っております〜ややこしくならないよう心がけます💪 (2021年11月27日 0時) (
レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 瑠李さん» ｱ!!ありがとうございます！！(*´╰╯`)楽しみに待ってくれているのだなと思えるだけでとても力になりますありがとうございます！頑張ります！！ (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - へ！？逆巻さんて、あの、時間巻き戻しの逆巻さんですね(^^♪。活躍場面は、あるのでしょうか(^^)？ (2021年11月26日 22時) (レス) id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - めっちゃ好きです˙˚ʚ₍ ᐢ. ̫ .ᐢ ₎ɞ˚読んでます。更新いつも楽しみに待っています。頑張ってください。応援してます。 (2021年11月26日 18時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - あのさん» ありがとうございます〜！！男主に触れて下さり嬉しいです！コメントとても力になります…！頑張ります！！！ (2021年11月26日 1時) (レス) @page47 id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
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