第十五譚 ページ15
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氷室の逃走劇により取り残されたA組。何事かとざわついたままであった。
「あれ…相澤先生が言ってた名前確か…うんそのはずだいやでもどうして僕らの学年になったんだろう頭も良かったし名門中学行ったって近所の人みんな言ってたし個性も強かったし留年するような人じゃ、」
ブツブツと、緑谷は声に出していた。ブツブツヒソヒソした緑谷の声に段々と苛立ちを募らせて来た爆豪。
爆豪は、緑谷の一つ前の席であるため、緑谷の声が良く聞こえてしまって仕方ない。
「だァっとけやカス！！」
「うわ！？ご、ごめんかっちゃん」
我慢ならない爆豪が後ろを振り向き、緑谷に怒鳴り散らかした。唐突に怒鳴られて驚いた緑谷だが、これは日常茶飯事。
「でもかっちゃん、多分今から来る人、かっちゃんも知ってる人だよ」
「あ？どうせモブだろうが。知らねぇ」
幼い頃の話だから覚えていないのも無理もない。それに、緑谷と爆豪は、『氷室』と苗字で呼んだことがない。だから爆豪は苗字を忘れている。緑谷は今思い出した所だ。
「悪い、待たせた」
開けっ放しだった教室の扉から、相澤が顔を出す。「ほらさっさと入りな」と相澤が捕縛布を引く。
「わーったから引っぱんなよ」
怠そうな言動で、氷室が教室に入ってくる。氷室は腕だけ捕縛布で縛られており、さながら警察に捕まった犯罪者のよう。
相澤を困らせるような生徒だ。一体どんな猛者だろうと思えば、真っ白な髪に白い肌をした華奢な少年だった。だが身長はそれなりにある。
「…自己紹介的な時間？…んじゃまあ、氷室雪弥。俺の名前」
と。氷室が自己紹介をすると、爆豪が目を見開いた。何か言葉でも発しようと思ったが。
「そういう事だ。時間押してるから授業始めるぞ。と思ったが一時間目の担当教員が出払ってる。課題だけ預かってるからそれをやってろ」
一時間目の授業が、流れるように始まってしまった。
「おい先公、俺の席どこだよ。まさかココってわけじゃねえよな」
氷室が指をさしたのは、教卓の真隣に置かれた即席だった。
「そこ以外のどこがあるんだ問題児。大人しく座れ」
「ハ〜〜？？もう朝から気分悪いわ〜〜」
どかんと不機嫌そうに着席すると、上鳴と切島が「誕生日席だ、誕生日席」と悪気無く笑い合っていた。
「おい…おいそこの金髪と赤髪。笑ってんなよ顔覚えたからな」
氷室が二人を指摘すると、切島と上鳴は「悪かったって！」と無邪気に笑った。
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χCielχ(プロフ) - やっさんさん» そうです〜！！氷室編で出すかどうか今は迷っております〜ややこしくならないよう心がけます💪 (2021年11月27日 0時) (
レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 瑠李さん» ｱ!!ありがとうございます！！(*´╰╯`)楽しみに待ってくれているのだなと思えるだけでとても力になりますありがとうございます！頑張ります！！ (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - へ！？逆巻さんて、あの、時間巻き戻しの逆巻さんですね(^^♪。活躍場面は、あるのでしょうか(^^)？ (2021年11月26日 22時) (レス) id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - めっちゃ好きです˙˚ʚ₍ ᐢ. ̫ .ᐢ ₎ɞ˚読んでます。更新いつも楽しみに待っています。頑張ってください。応援してます。 (2021年11月26日 18時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - あのさん» ありがとうございます〜！！男主に触れて下さり嬉しいです！コメントとても力になります…！頑張ります！！！ (2021年11月26日 1時) (レス) @page47 id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
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