Desire４０ 罪の記憶：４ ページ40
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『こんにちは、君がイェーガー先生の息子さん？』
とうとう見付けた。幼いエレンと、ミカサ。二人ともその小さな体に、薪を背負っている。
俺は子供向けの飛び切りの笑顔で二人と接したけど、裏目に出て居たのか、両者とも俺の事を警戒していた。
けれど、俺の着ている制服。調査兵団の制服に、エレンは目を輝かせた。
『自由の…翼…！おいミカサ、本物！本物の英雄だ！』
『うん……そうだけど、エレン。落ち着いて』
自由の翼を間近で見て、興奮を隠せない少年らしい表情のエレン。それに対して、ミカサの手がエレンの前に出て、落ち着けと促す。
『エレンにミカサ、か。いい名前だな！よーし！大きくなるおまじないだ！』
おまじないと称して、わしゃあと二人を撫でる。そのあと…申し訳ないと思いつつ、始祖の巨人を宿すエレンに触れながら……力を使った。
壁内人類全ての、俺と会ったと言う記憶を改竄させてもらった。そしてこの時点で、俺の事を知る人物は誰一人として居ないと。そう思った。
＿＿＿＿問題が起こった。
ばたりと一時的に倒れるエレン。ミカサも倒れてしまうかと思えば…ミカサはエレンを支え、俺を見上げていた。
『エレンに…何をしたの』
驚く事に、ミカサの記憶が改竄されている様子は無かった。
考えられる事はただ一つ。
『君は…アッカーマン…？』
アッカーマンに『改竄』は効かない。であるならミカサには、ディザイア一族そのものが持つ『記憶喪失』の力を使わざるを得なかった。
『記憶喪失』は、『改竄』に比べて、かなり効果が薄い。改竄をされれば思い出す事は無いが、記憶喪失は、思い出す可能性が大いにある。だから数年後、ミカサは言う。『貴方に会ったことがある気がした』と。
ミカサに触れて…記憶を喪失させたものの、何か引っ掛かる。
ミカサの雰囲気。どことなく…無理矢理友達になったあいつ……、リヴァイに似ている。
このまま壁外へ出ようと考えた。けど、もしもまだ、リヴァイに記憶が残って居たとしたら…。
すぐ様踵を返して、来た道を戻った。
＿＿＿＿
＿＿
リヴァイ兵士長は何処かと、同じ制服を来た兵士に尋ねた。勿論既に俺と会った記憶は改竄されて居るので、こんな人居たっけ？みたいな顔をされたけど、同じ制服だったので快く答えてくれた。
＿＿＿＿兵長なら、壁の上の設備管理をする駐屯兵の方に用があるって、向こうの壁に向かって行ったよ。と。
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桜の花言葉
『高貴』『清純』『私を忘れないで』
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にゃるす。 - 真面目に泣きました…… 感動です！！こんな素晴らしい作品を作ってくださった作者様に感謝です！！ありがとうございます！！(人 •͈ᴗ•͈) (2022年6月9日 22時) (
レス) @page50 id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - ぴりおどさん» 節子…それ涙です…(戯れ)ありがとうございます嬉しいです…！！ (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴりおど - 目から汗が…凄く面白かったです！ (2021年11月20日 21時) (レス) @page50 id: d35dddd041 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 僕さん» ありがとうございます....！！涙していただけてとても嬉しいです…！ (2021年4月30日 17時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
僕 - 感動しました。涙が止まらないです！ (2021年3月31日 9時) (レス) id: 9ca767eafd (このIDを非表示/違反報告)
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