呆れますよ、本当に。 ページ16
紅炎さんはいつもに増して怒ってシンドバッド様を睨んでいる。そして、シンドバッド様の部下の人達は慌ててシンドバッド様のそばによる。
炎「俺の妹に何をしている!?」
シ「いや、訳を聞いて欲しいのだが・・」
炎「言い訳は無用だ、殺す」
シ「落ち着いてくれ!!俺は何も悪くない!!」
私は部下の人と目を合わせ、意思疎通する。私は紅炎さんの腕からそっと離れて天井に設置されている蝋燭のそばに寄る。
主「せーの!!」
蝋燭を勢い良く消す。
主「いまです!!」
「サンキュー!姫さん!」
「王よ、行きますよ!」
2人がかりでシンドバッド様は退散された。真っ暗で何も見えない。紅炎さんはシンドバッド様が消えた際にやっと気づき、蝋燭の火をつける。
炎「紅華、無事か」
すっかり安心しきった顔でそう言う紅炎さん。
主「めんどうごとはおこさないにかぎります」
炎「本当に何もなかったんだな?外で女官達が心配していたぞ」
主「そうですね、たしかになにもなかったです」
伝えるべきではないだろうと隠す。
炎「そうか、それにしてもあの男、次会った時には容赦しない」
主「てか、よくこのへやにはいってこようとしましたよね」
シンドバッド様とは争い含め色々避けたい事もある筈なのに。
炎「それは、妹が心配だったからな」
主「むっ・・・」
私は枕を紅炎さんに投げつける。ポスッと音が鳴る。
炎「今日は一緒に寝るか?」
主「きょうは、っていっしょにねたことなんてないのに・・まあねます」
私は苦笑いしながら枕を元の位置に戻す。
炎「それに大切な話がある。」
主「どうしたんですか?」
私は息をごくりと飲む。
炎「俺は、皇帝より煌帝国征西軍大総督に任命されているのは知っているな」
主「はい。それがなにか?」
紅炎さんは良く外に出る。その度にお土産をくれるのは2人だけの秘密だ。正直、お土産のセンスは疑わしい物が多いが。
炎「今度、バルバットに行く事になった。しばらく帰ってこない」
嘘、またどこかに行ってしまうの?
主「いや、とはとてもいえませんね、せかいのへいわのために・・・」
歯を食いしばって腕を掴む。1人は嫌だ。
主「バルバットがどんなくにか、おてがみくださいね」
炎「我慢出来るな?紅華。手紙は必ず送ろう」
主「いってらっしゃい、おにぃーちゃん」
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千歳 - 更新頑張ってください! (2020年5月29日 13時) (レス) id: c073153657 (このIDを非表示/違反報告)
紅印 - 続き頑張ってください (2018年6月24日 16時) (レス) id: 09dcd97b92 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - 名無しさん» わざわざ報告もありがとうございます。これからも頑張って下さい。 (2017年12月1日 16時) (レス) id: 42bf7e3626 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 鈴さん» あ、鈴さん!こないだぶりですー。あ、これ私分からなくて調べたら平仮名で良いらしいんですよね、だから漢字ではなく平仮名で直させて頂きました。ご指摘ありがとうございます!!これからも宜しくお願いします((((*゜▽゜*)))) (2017年11月30日 23時) (レス) id: 519fb5ce6a (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - あの、すみません。「諸星すみれちゃん良いよ」の「白龍さんの性」の「性」はそれで良いのでしょうか?(私は漢字苦手なので気になりました。たびたびごめんなさい。) (2017年11月30日 23時) (レス) id: 42bf7e3626 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し | 作成日時:2017年10月15日 22時