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風は僕とルイの髪をなびかせた。

そしてその風に運ばれたかのようにある考えが浮かんだ。


「ねぇ、ルイ」

「なに?お姉ちゃん…」

「絵、描こっか」

「!」


僕の考えはこうだった。

今日から一枚ずつ、絵を描いていく。

題材は[家族との思い出]。

お母さんにバレるとまた殴られちゃうから、こっそりと。

…僕にはそんな考えしか浮かばなかった。

大事な家族との思い出を消したく無かったから。

いつもそばに置いておきたかったから。

ルイもその意見に賛成してその日から絵を描き始めた。

だけど、そんな考えも終わり。

だってお母さんにバレちゃったもん。

ある夜母が連れてきた遊びの男が僕たちの部屋に入って金目のものを探していた。

母はその時、ぐっすり眠っていたそうだ。

そして僕たちの絵を見つけて、母に見せたのだ。

母はもちろん大激怒。

僕たちはそんな事知るわけもなくて、抱きしめあって寝ていた。

その日の朝、下に降りて朝食を作ろうとすると母に殴られた。

その口から出た言葉は僕達を驚かせるのにはちょうど良かった。


「あんた、また絵を描いたんだって?」

「え…」


そして手に持っている紙の束を床に落とした。

それはなんの間違いもなく、僕達が描いていた家族の思い出だった。

僕は必死に言葉を探した。

そして僕はこう伝えた。


「…お母さん、絵好きでしょ!だから描いたの!」

「そ、そうだよ!きっとお父さんも帰って来るよ!だからまた一緒に散歩とかしに行こうよ!!」


僕の後にルイも内心を打ち明けた。

だけど、逆にお母さんの事を怒らせたようで…。

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ウェイ系人間(プロフ) - 毎度、毎度すみません!!オリフラは外しました!! (2018年5月17日 20時) (レス) id: 8702825dce (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグはちゃんと外して下さい (2018年5月17日 20時) (レス) id: 6ae7e5dbea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ウェイ系人間 | 作成日時:2018年5月17日 20時

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