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『友哉』
「なに?」
『私と、デートしよう』
手を取って、そういうものだから
Aの突然の発言に、クラス中がざわめいた。
もちろん界は振り向くし、石森は2人の関係が気になって2人を凝視している。
『あのね、今度一目惚れした人にお礼しに行きたいんだけど、事前に下見が必要かと思って』
「…あぁ、なるほど」
なんだー、という声と「えっ、A好きな人出来たの!??」という驚きの声が上がる。
「えーAちゃんに彼氏できたら俺ショックなんだけど!!」
「あんたなんかAが相手するわけないじゃん」
『それより』
デート、付き合ってくれるよね?と顔を近づけてくるAに、断れない雰囲気の友哉は頷く他なかった。
「で、そのデートはいつするの?」
『急に誘ってごめん、でも早くお礼したいから今週中がいいかな…』
「今日空いてる?」
『今日?空いてる』
「じゃあ今日行こう」
『えっ』
行くよね?と有無を言わさない笑みに、またAも頷く他なかったのだった。
「A、行くよ」
『はーい』
さりげなく握られた手を、意識しては負けだと思って気にしないことにした。
界達を残して来てくれたらしい。
「で、どこ行くの?」
『駅周辺』
また前回のようにナンパされるか心配だったAだが、友哉が隣にいるせいか、いつもはしつこく寄ってくる男も今日はいない。
友哉は便利だ…間違えた、とっても頼りになるね
『あのね、お礼にカフェってありかなって悩んでるんだけど、どう思う?』
「それ男子から女子にだったら下心丸見えだよ」って笑われた。
『友哉は女の子に誘われたら行くの?』
「うーんどうだろう、でもAみたいな子に誘われたら行くよ?」
『…まぁ、長いからね、付き合い』
「うん、じゃあまあAのデートの計画立てつつ行こうか」
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麗彩(プロフ) - 面白いので、無理しない程度に再更新して欲しいです! (2022年12月15日 21時) (レス) @page24 id: 4754d7c653 (このIDを非表示/違反報告)
リュイ - そらくーん!!!! (2022年3月31日 17時) (レス) id: 2183f1b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - Rain。さん» これからも楽しみにしてます!!!! (2022年3月20日 18時) (レス) id: 5a0c9ff92a (このIDを非表示/違反報告)
Rain。(プロフ) - ぴよさん» 長らくおまたせしてすいません…!待っててくださってありがとうございます〜! (2022年3月20日 17時) (レス) id: 16d87e8fac (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 更新歓喜、、、(;_;)!!! (2022年3月20日 17時) (レス) @page20 id: 5a0c9ff92a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rain。 | 作成日時:2021年10月3日 2時