【ハニーレモンソーダ】アオハル。 (ページ40)

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番外編射手矢くんと片思い歴4年目女子ページ40

『まあ選抜リレーは無理だね』

「……すいませんでした」

『別にー、そんな走るの好きじゃないし、でもロミジュリリレーは出てって言われてるから出る』

「なんすかそれ」

『えー、なんかぁ、ペア同士の男子と女子がいて、男子が女子のこと運ぶやつ』

「へぇー…」

『射手矢出ないもんね？本当は射手矢に運んで欲しいけど………なんてね、射手矢力無さそうだから無理かな』と冗談っぽく言ってみた。

「どーゆー意味っすか」

『えぇ、そのままの意味だけど？』

「……出れたら、変更出来たらやりますよ」

『…ほんと！？』

「他の男に運ばれんの気に食わないんで」

『え…』

『ほんとにいつも唐突だね、びっくりするわ』

「照れました？」と悪戯っぽく笑われる。

『…照れた、こっちみないで』

大分反応が時差ボケしていて今更顔が赤くなってきた、恥ずかしい。

『…じゃあ、射手矢が運んでね』

「はい」

そんな会話したのが2日前？くらいかな。

今日はいよいよ体育祭当日。

体育祭実行委員の私は本部に集まるが、羽花先輩はいるのに界くんはいない。

「界、今日熱出したらしい」

『…え？嘘でしょ、羽花先輩を置いといて？何してんですかあの人』

まぁ、もうほぼ未練ないし、私は界くんいなくても平気だけど、羽花先輩可哀想、、、

でも

『区切りはつけたかったかなぁ』

「え？どういう意味？」

『あ……なんでもない』

危ない危ない、意識せずに口から言葉が出てた。

今日、振られたかった、かな？

自分勝手だけど、この恋に終止符をうちたかった。

「じゃあ、そろそろ始まるのでクラスの席へ移動！！

とにかく怪我しないように、落ち着いて仕事を行ってください、時間も確認してください」

「「「「「『はい！』」」」」」

そう言って実行委員は解散し、いよいよ体育祭が始まった。