ピアス�� ページ19
｢ふふっ、さっきからずっとそのピアスを見てるわね｣
綺麗な声をしたお姉さん、透き通るようなハスキーな声。
『あ、はい…』と自分でもなんと素っ気ない返事、と思いつつもその場ですぐに応答ができるほどコミュ力高い人間では無いのだ私は。
｢急に話しかけてごめんなさいね｣と言って微笑んでくれた。
『いえ、大丈夫です』
｢突然だけど、何故そのピアスが欲しいの？｣
何故か、と言われれば、それは、爆豪くんの色だからだ。
あ、でも一目惚れしたってのもあるし…
ピアスの穴空けといてなんにもしないのもって思ったこともあるし…。
結局なんで欲しいんだろ私、と数秒停止するが、
そんなに待たせる訳もいかないので1番納得出来たピアスに一目惚れした、を言った。
『…わたし、好きな人がいるんです。
なんだか、この色好きな人に似てるなぁって思って…』
｢……そうなの、それは男の子？｣
『そ、そうです、すごく好きになっちゃって…一日中その人のこと考えちゃうんです』
「いいねぇ、若いって……ほんと、羨ましいわぁ」
ピリ、と空気が凍てついた気がした。
にっこり笑顔だけど、少しだけ、何かを含んだような言い方。
今日初めて会った人だし、踏み込むことも、勇気もないけれど、気になってしまう。
このお姉さんは何かあったんだろうな、何があったんだろうと疑問に思ってしまう。
なんだか、さっきまで舞い上がっていた気持ちが少しずつ温度が下がる感じがしてきた。
嫌な予感がする。
このお姉さん、笑顔の圧が強い。
早くここを出ていきたくなって、『すいません、用事を思い出しました』と言って出て行った。
いや、正確には｢出て行こうとした｣だ。
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Rain。(プロフ) - しいたけさん» わーしいちゃんありがとう！！！この作品あんまり上手くかけた自信なかったんだけどそう言ってもらえて嬉しい！！ (2021年9月4日 21時) (
レス) id: 16d87e8fac (このIDを非表示/違反報告)
しいたけ(プロフ) - キレデレ…最高…そして後日談良い…感動をありがとう……！！！！ (2021年9月4日 21時) (レス) id: 385ec88fd9 (このIDを非表示/違反報告)
Rain。(プロフ) - 綺羅さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです！ (2021年8月25日 18時) (レス) id: 16d87e8fac (このIDを非表示/違反報告)
綺羅 - 夢主ちゃん可愛い〜っ！応援してます！頑張ってください。 (2021年8月25日 17時) (レス) id: 84edd37621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rain。 | 作成日時：2021年8月11日 15時
