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""今日は絶対にAちゃんと一緒に帰る""
密かに心の中で誓いをたてた昼休み。午後の授業はあっという間に終わって、君に話しかけようとしたんだけどいつのまにか君は親友ちゃんのもとに居た。
その後も君に話しかけられないまま時間だけが過ぎてしまって、帰る準備を終えたとき、君はもう教室にいなかった。
｢信じらんない…ショックすぎる…｣
1人で落ち込みながら教室を出る。負のオーラを撒き散らしながら昇降口まで行くと、校門のあたりに見慣れた後ろ姿。間違いない、君だ。
一気にテンションが上がって、急いで靴を履き替えた。すぐに外に出て確認するとやっぱり君で、嬉しくて嬉しくてたまらなくなりながら君に声をかけようとしたそのときだった。
｢A〜！！一緒に帰ろ！！｣
ハスキーな明るい声が聞こえてきて、筋肉質な誰かがAちゃんに飛びつく。
｢わっ！もう〜紫耀！紫耀が飛びつくとほんとに倒れちゃいそうになるから気をつけてって言ってるじゃん！｣
君はその人のことを親しげに｢紫耀｣と呼び、親友ちゃんにしか見せない花が咲いたような笑顔をその人に向けていた。
彼のことは知っている。スポーツ万能で努力も惜しまない秀才、誰もが振り返ってしまうほど整った顔からは想像できないほど親しみやすくド天然な学校一の人気者。隣のクラスの平野紫耀だ。
そのまま2人は仲良さそうに笑い合いながらどこかに行ってしまった。
俺を呼ぶときはいつだって｢海人くん｣なのに、君は彼のことを｢紫耀｣と呼んだ。俺にはみんなと同じようなふわりとした微笑みなのに、君は彼に花が咲いたような笑顔を向けた。
分かりたくなかった、知りたくなかった。だけど、嫌でも分かってしまった。
君の好きな人は、彼なんだ。
｢…勝てっこないよ｣
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もか(プロフ) - もちさん» ありがとうございます(；；)亀更新ですが、これからもよろしくお願いします…！ (7月29日 17時) (
レス) id: cefc2b5555 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - すごく好きです！応援してます🌟 (7月7日 2時) (レス) @page33 id: 1cff44b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もか | 作成日時：2022年12月12日 21時
