side you 1 ページ39
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ほぼ、一目惚れみたいなものだったと思う。
｢俺、高橋海人！えーっと…ごめん、苗字なんて読むの、？｣
入学初日、紫耀以外の知り合いはいないのにクラスは別で、不安でいっぱいの私に君は話しかけてくれた。
｢あ、えっと、たかなしって読むんだ。小鳥遊Aっていいます。｣
｢小鳥遊さんか！俺と苗字似てる！これから1年間よろしくね〜！！｣
君のひまわりみたいな優しい笑顔を見て、一瞬で好きになっちゃったんだ。
名前順が近いと何かと一緒になることも多くて、いつからか私たちは｢海人くん｣｢Aちゃん｣と呼び合う仲になっていた。
｢ねぇ紫耀〜…｣
｢んー？どうしたの？｣
学校からの帰り道、隣を歩く紫耀に話しかける。
｢私、好きな人できたかも。｣
｢……………………え？｣
紫耀は一瞬表情を曇らせたけど、そのあとすぐに｢えー！？どんな人！？かっこいい！？！？｣とテンション高めで聞いてきた。
その日から、気が向いた日は紫耀に恋愛相談をするようになった気がする。
海人くんはどんな子が好きなのかな？もしかして、両思いだったりしないかな？
そんなことを考えながら過ごす毎日は、すごく楽しかった。
けれど、そんな私にまさかの出来事が起きた。
それは、すごくよく晴れた夏の日のことだった。
｢えー、最近忘れること減ってたのに……｣
その日、私は教室にノートを忘れてしまった。
紫耀を待たせているので、小走りで教室に向かう。
教室に着いて、扉を開けようとしたときだった。
｢で？結局海人の好きな人はどんな子なん？｣
永瀬くんの声がした。｢海人｣と呼んでいたし、会話の相手はほぼ間違いなく海人くんだろう。
びっくりして固まっているうちに、海人くんは少し恥ずかしそうに話す。
｢えーっとね…明るくて、優しくて、すっごいかわいいの…なんだか守ってあげたくなる感じ。｣
体が、動かなかった。
私はあまり明るい方じゃないと思うし、特別人に優しくしている記憶もない。
周りからはかわいいよりはきれいと言われることも多いし、守ってあげたくなる感じとは程遠いと思う。
淡い期待は粉々に砕かれ、私は静かに失恋した。
窓の外では嫌になるくらい太陽が輝いていて、外はすごくよく晴れていた。
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もか(プロフ) - もちさん» ありがとうございます(；；)亀更新ですが、これからもよろしくお願いします…！ (7月29日 17時) (
レス) id: cefc2b5555 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - すごく好きです！応援してます🌟 (7月7日 2時) (レス) @page33 id: 1cff44b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もか | 作成日時：2022年12月12日 21時
