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その後は君と他愛ない話をして、いい時間になったので俺たちは外に出た。
空は真っ赤な夕焼けで染まっていて、どこか紫耀のことを思い出させる。
｢……………明日は晴れかぁ。｣
｢え？｣
Aちゃんは不気味なくらい綺麗な空を見上げてポツリと呟いた。
｢中学で習わなかった？夕焼けが綺麗に見えると、次の日は晴れになるって。｣
｢あ〜言われてみればやったかも。朝焼けだと雨なんだっけ？｣
そうそう！と君は楽しそうに笑ったあと、少し寂しそうにつま先を見つめる。
｢でも私、雨の方が好きなんだよね。｣
｢えっそうなの？なんか晴れの方が好きなイメージあったな(笑)｣
｢よく言われる(笑)特に春の雨が好きだな〜桜に雨粒がついてるのとか見るのが好きなの！｣
スマホで今年の春に撮った写真を見せてくれたAちゃん。確かに、すごくすごく綺麗な写真だ。
｢それに、晴れの日にはいい思い出ないからさ…(笑)｣
｢え？｣
急に声のトーンが落ち、Aちゃんの方を向くと寂しそうに微笑んでいた。
｢……………何があったのか、聞いてもいい？｣
恐る恐る尋ねると、君は足を止めて俺を見つめる。
｢…………………………失恋したの。よく晴れた日に。｣
時が止まったような気がした。
｢すごい気持ちよく晴れた日にね？大好きな人が友達と好きな人の話してるの聞いちゃったんだ。その人の話してた特徴がもうびっくりするくらい私とは違ってて(笑)｣
もうなんか笑うことしかできない！と言いながら力なく笑うAちゃんに、俺は何も言えなかった。
紫耀のことかな。それとも、もっと前の話なのかな。
時期については話さなかったから分からないけど、｢俺ならそんな顔させないのに｣って思うと、すごく悔しかった。
抑えきれなかった、つい、言葉が出てしまった。
｢…………………………俺なら、｣
｢ん？どうかしたの海人くん？｣
君は不思議そうに首を傾げる。
｢…………………俺なら、そんな悲しい顔させない。失恋させない。ずっとずっと、ずーーーっとAちゃんのことを好きでいるよ。｣
｢…………………………え？｣
｢俺は……………Aちゃんのことが好き。ずっとずっと、1年の頃から。｣
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もか(プロフ) - もちさん» ありがとうございます(；；)亀更新ですが、これからもよろしくお願いします…！ (7月29日 17時) (
レス) id: cefc2b5555 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - すごく好きです！応援してます🌟 (7月7日 2時) (レス) @page33 id: 1cff44b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もか | 作成日時：2022年12月12日 21時
